沖縄は23日、軍民合わせ20万人以上が犠牲になった沖縄戦終結から65年の「慰霊の日」を迎えた。最後の激戦地となった糸満市摩文仁の平和祈念公園で沖縄全戦没者追悼式が営まれ、菅直人首相(63)らが出席。首相は沖縄の基地負担軽減に努力する考えを強調し、参列者約5500人は追悼と平和への誓いを新たにした。
菅首相は、就任後初めて沖縄入りし、追悼式のあいさつで「米軍基地が集中し、大きな負担をお願いしていることに全国民を代表しておわびする」と陳謝。沖縄の負担がアジア太平洋地域の平和と安定につながったと指摘し、謝意を示した上で「基地負担の軽減と危険性除去に一層真剣に取り組む」と強調した。
式典会場周辺では“身内”の民主党糸満市議団が首相に向けた基地反対の横断幕を掲げるなど、日米共同声明の撤回を求める声も上がっていた。