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【尖閣衝突事件】外相が中国大使呼び、拘束邦人安全確保申し入れ 中国は丹羽大使面会を拒否
このニュースのトピックス:外交
前原誠司外相は27日、外務省に程永華駐日中国大使を呼び、中国河北省石家荘市で拘束されている準大手ゼネコン「フジタ」(東京都渋谷区)の日本人社員4人の安全確保などを要求した。23日に身柄拘束が判明して以来、大使を呼びつけたのは初めて。
前原氏は4人への領事面会について「毎日でも行ってほしい」と述べ、迅速な対応を求めた。程大使は「至急、本国に正確に報告する」と回答した。
前原氏は、沖縄・尖閣諸島周辺で起きた中国漁船衝突事件で、逮捕された中国人船長を釈放した後も、中国側が謝罪や賠償要求をするなど対応に変化がみられないため、程大使への「直談判」で事態打開を図ったとみられる。
しかし、前原氏は4人の即時釈放は求めなかった。外務省幹部は4人が中国の国内法に基づいて拘束されている最中であるとし、「現段階では『国内法にのっとって冷静に対応する』という中国側を信じるしかない」と説明している。
一方、4人の拘束問題に関し、丹羽宇一郎駐中国大使が26日、中国外務省に会談を申し入れたところ、拒否されていたことが27日、分かった。
丹羽氏は衝突事件の際も再三、中国側に面会を申し入れていたが、拒否されていた。一連の面会拒否について中国側は明確な理由を説明していないが、謝罪要求などで対日批判をエスカレートしているなかで、丹羽氏との面会は適当ではないと判断したとみられる。