解雇された元大嶽親方　焼き肉店で第二の人生

　野球賭博に関与して７月に日本相撲協会から解雇された元大嶽親方（元関脇貴闘力）の鎌苅忠茂氏が、第二の人生のスタートとして焼き肉店を経営することが決まり、２７日に東京都江東区内の店を報道陣に公開した。１０月１日にオープンする。

　２８日が４３歳の誕生日の鎌苅氏は解雇後から焼き肉店などで勉強したそうで「路頭に迷っているところをみんなが応援してくれた。頑張ろうと思った」と話した。店の入り口に「反省」と大きくプリントされたＴシャツを掲げた。２月の相撲協会理事選挙で行動を共にした貴乃花親方（元横綱）の直筆による看板も掛けられた。

　同時に解雇された元大関琴光喜関の田宮啓司氏が力士としての地位保全を求める仮処分申請をした件について、鎌苅氏は「おれはどうこう言えない」と慎重な口調。「できれば琴光喜の相撲をもう一回見てみたいとも思う」と含みを持たせた。

　同氏は既に元幕内力士を従業員として雇用しており、力士の再就職を手助けしたいという。「もっとお客さんが入って面白い相撲を見せてもらいたいし、相撲界が盛り上がってほしい」と話した。

[ 2010年09月27日 20:38 ]