【結婚詐欺・連続不審死】木嶋佳苗被告の公判前整理手続き始まる　

　昨年８月、埼玉県富士見市の駐車場で、東京都千代田区の会社員、大出嘉之さん＝当時（４１）＝が練炭自殺に見せかけて殺害された事件で、殺人などの罪に問われている無職、木嶋佳苗被告（３５）の第１回公判前整理手続きが１４日、さいたま地裁（大熊一之裁判長）で始まった。

　木嶋被告は逮捕時に容疑を否認。その後はほぼ黙秘を続けていた。公判前整理続きでは検察側と弁護側が協議し、争点や証拠を絞り込むとみられる。

　起訴状などによると、木嶋被告は結婚するように装って大出さんからだまし取った約４７０万円の返済を免れるため、昨年８月５日夜、大出さんに睡眠導入剤を服用させ、駐車場に止めたレンタカー車内で練炭を燃やし、一酸化炭素中毒で自殺に見せかけて殺害したとされる。