尖閣沖で中国監視船2隻が活動、政府は中止要請
2010年9月27日(月)20時58分配信 読売新聞
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仙谷官房長官は27日午後の記者会見で、尖閣諸島沖の日本領海周辺で中国の漁業監視船2隻が24日夕から活動していることを明らかにした。
自国漁船の警護などが目的と見られる。同海域での侵犯行為の既成事実化を図り、日本を揺さぶる狙いがあるとみられ、政府は警戒を強めている。
長官によると、監視船は2隻で、日本の領海に隣接する「接続水域」で活動している。海上保安庁が巡視船6隻を派遣して警戒に当たっているほか、外務省がこれまでに計4回、外交ルートを通じて中止を求めているが、27日午前6時の時点でも確認されたという。
長官は会見で、「首相官邸を中心として、関係省庁の連携、協調の下で厳正に対応していく」と述べた。ただ、中国政府は監視船の常態化を図る方針とみられ、漁船や監視船による侵犯行為を今後も繰り返すとの懸念が強まりそうだ。
一方、前原外相は27日夕、中国の程永華駐日中国大使を外務省に呼び出し、中国で「フジタ」社員4人が拘束されている問題について、北京の日本大使館との面会を継続して行うとともに、問題の迅速な解決を求めた。程大使は「至急、本国に正確に報告する」と応じた。