韓国の現代自:主力の「ソナタ」、米国でリコール-株価が大幅下落
9月27日(ブルームバーグ):韓国最大の自動車メーカー、ヒュンダイモーターカンパニー(現代自動車)の株価が27日、ソウル市場で一時16日以来の大幅安となった。ステアリングの不具合のため、米国でセダンの「ソナタ」約13万9500台のリコール(無料の回収・修理)を発表したことが嫌気された。
現代自の株価はソウル時間午前10時44分(日本時間同じ)現在、前週末比1.9%安の15万8500ウォン。一時は2.5%安と、16日以来の大幅な下落率となった。韓国総合株価指数は前週末比0.5%高。
米運輸省道路交通安全局(NHTSA)がウェブサイトに掲載した資料によれば、リコールの対象となるのは2009年12月11日から10年9月10日に製造されたソナタ。現代自は26日、電子メールを通じ発表した資料で、米国部門のヒュンダイモーター・アメリカが自主的なリコールを始めていることをNHTSAに通知したことを明らかにした。ステアリングの不具合により、操縦能力の喪失・低下につながる恐れもあるという。
東部証券のアナリスト、イム・ウニョン氏(ソウル在勤)は、「現代自の主要モデルのリコールなので否定的な話だ」とした上で、「自主的なリコールのため、米国でのソナタの販売への影響は限定的だろう」と述べた。
現代自は、問題が発生したのは10台未満で、この不具合による事故や負傷は起きていないと説明した。
現代自の米国販売台数は、モデルチェンジしたソナタなどがけん引する形で今年1-8月に17%増加。米調査会社オートデータが集計した業界全体の伸び(8.4%増)の2倍余りとなった。
翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:東京 松井 玲 Akira Matsui Akmatsui@bloomberg.net Editor: Fumihiko Kasahara記事に関する記者への問い合わせ先:Sookyung Seo in Seoul at sseo10@bloomberg.net
更新日時: 2010/09/27 13:23 JST