民主有志議員 抗議の緊急声明
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民主有志議員 抗議の緊急声明

9月27日 19時30分 twitterでつぶやく

尖閣諸島の日本の領海内で起きた中国漁船による衝突事件について、民主党の有志の国会議員が記者会見し、「外交問題を1つの理由とする判断は検察の権限を大きく逸脱し、きわめて遺憾だ」として検察側の対応に抗議する緊急声明を発表しました。

緊急声明は、民主党の松原仁衆議院議員らがまとめ、党内の73人の国会議員が賛同しています。緊急声明では、那覇地方検察庁が船長を処分保留のまま釈放した理由の1つとして日中関係を考慮したとしていることについて、「検察の権限を大きく逸脱したきわめて遺憾な判断と言わざるを得ず、政治家が国益をふまえた政治的・外交的決断を行うというわが国の議会制民主主義を大きく揺るがすものだ」としています。また、民主党の吉良州司衆議院議員や長島昭久衆議院議員らは、総理大臣官邸に仙谷官房長官を訪ね、提言を手渡しました。この中では「検察が高度な政治判断を独断で行ったと信じている国民はほとんどおらず、中国からの圧力によって法秩序がゆがめられてしまったことなどを憂慮する」としています。そして中国側に対し、軍事施設を撮影したとして拘束されている日本人4人の即時解放を求めるほか、政府に対して、軍事、経済、資源エネルギーなどの面での総合的な安全保障戦略を策定することなどを求めています。これに対して仙谷官房長官は「早急に検討し、できることから実行したい」と述べました。