2010年9月27日20時57分
尖閣諸島沖の衝突事件をめぐり、沖縄県議会の総務企画委員会は27日、日本政府と中国政府にそれぞれ抗議する決議案を定例会本会議に提出することを決めた。28日にも全会一致で可決される見通し。
日本政府への抗議決議は首相、外相、検事総長らあて。公務執行妨害容疑で逮捕された中国漁船の船長を処分保留で釈放した対応について、尖閣諸島周辺での「安全な航行が阻害されることなどが懸念され、県民は不安を感じている」と指摘。漁業者が安全に操業・航行できるよう適切な措置を講じることや、中国への厳重抗議、日中間で再発防止策を講じることなどを求める。
中国政府に対する抗議決議は、今後、領海侵犯をしないよう求める内容。
また、尖閣諸島のある同県石垣市議会では、中国政府あての抗議決議案と日本政府あての意見書案を保守系市議が28日の本会議に提出する方針。可決される見通しだ。