四徳

お彼岸も昨日終わり、これから秋も深まって来ますね。
なんだか寂しい感じがするのは私だけであろうか?
まあ、秋は食欲の秋、スポーツの秋、秋の夜長の読書など盛り沢山あるのですが、暑い夏の日々から、いきなり涼しくなったのでそのように感じられるのかな?

さて、お彼岸のお中日の記事の続きです。少し長くなります m(__)m

四徳と四恩について、日蓮聖人の御遺文『上野殿御消息』(昭和定本1124頁)を参考に考えていきたいと思います。

四徳とは、一には父母に孝あるべし。二には主に忠あるべし。三には友に会いて礼あるべし。四には劣れるに逢いて慈悲あれと。一般に儒教の四徳は「孝・弟・忠・信」ですが、日蓮聖人は「孝・忠・礼・慈悲」と言っておられます。

1、父母に孝あれとは、たとえ親が自分に対して何も考えず嫌な事を言っても、少しも腹を立てず、嫌な顔を見せず、親の言うことにしたがいなさい。親によい物(衣食など)を与えなさい。よい物が見つからず、何もする事がなっかたならば1日に2、3度笑顔を見せなさい。

2、主に忠あるとは、いささかも主に後ろめたい心を持ってはならない。主の為ならば自分の身を失っても、主には善い事だと思いなさい。隠れての信あれば、顕れての徳あるなり。

3、友に会って礼あるとは、1日に10回20回と何度も来る友であっても、千里2千里と遠くから来た友と同じように思って、いささかも礼儀をおろそかにしてはいけない。

4、劣れる者に慈悲あれとは、自分より劣っている人、年少者などには我が子のように思って、慈悲の手をさしのべなさい。

この四つを振舞える人を賢人とも聖人とも言うのである。このような四つの徳を振舞う人は、外典(仏教以外の書物)3千巻を読んでなくても、読んだ人と同じ徳がある。



このように日蓮聖人は言っておられます。




1は親に対して、2は主人・上司に対して、3は友に対して、4は部下・後輩に対してとも捕らえられますね。

親に対しては、何を言われようが親の意見に従い、親には嫌な顔を見せない・・・・・・。出来る様で出来ませんね。「私は私だから放っておいて」って言ってしまいがちですね。

主に対しては、自分が雇われの身であるならば雇い主に対してのことでしょうか、こういった事を注意すれば、主従の信頼関係が成り立つのでしょうね。

友に対しては、「親しき仲にも礼儀あり」ですね。1日に何度も来て少々鬱陶しい友もいますが、そういう友に対しても礼を尽くすことが大事なんですね。最近ではメールがありますね。忙しいときに来たメールに面倒だから返信しない人もいるようですが、遅くなっても返すようにしなければいけないと思います。忘れてしまう場合もありますけどね。

劣れるものに対しては、馬鹿にするのではなく親切丁寧に慈悲の心で対応することが大事という事ですかね。


この四徳ですが、私には対人関係を良くする秘けつのように聞こえてきます。


四恩については後ほど...










 

タグ :四徳

2010年09月27日

この記事へのトラックバックURL

この記事へのコメント
そもさん

一日何回となくつまらないブログをアップし続ける鬱陶しい隣人には、如何に接すれば良いですか?

お忙しい中このコメントを目にされるかもしれませんが、遅くなってもコメントを返して頂けるものと信じてお待ちしております。
Posted by 蜷川蟹右衛門 at 2010年09月27日 23:12
上の画像に書かれている文字を入力して下さい