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2010年9月27日(月)

留学生活からの日中比較

2010/09/2717:24

 2007年から1年間、瀋陽にある東北大学で交換留学生として勉強し、現在は日本の中国経済研究の中心である神戸大学の大学院生として研究を進めている。

 留学中に中国経済についての知識を増やしておこう、そのためにまずは中国の株式について勉強しようと書店を訪ねた。「株の本はどこにあるの?」と店員さんに聞くと、自信満々に「植物」コーナーを指さす。おかしいと思いながらも「植物」コーナーに行ってみると、そこには「植物」が咲き乱れているだけで株の気配はない。あっても切り株の本だけだ。 

 次の日、恩師である李先生に聞いてみると、「それは中国語では“股票”って言うわよ!中国語の“株”は植物関係の意味しかないわ」と教えてくれた。どうやら「株式」は中国では“股票”と言うらしい。股の票?と不思議に思い、先生や中国人の友達に尋ねてみた。中国語の“股”には、日本語の「足が分かれている部分」という意味はほとんどなく、あっても“屁股”(おしり)という使い方があるくらいらしい。中国語の“股”は、例えば大きな糸の塊を小さい束にして市場などでバラ売りする糸束や、湖やため池などから枝分かれする細い水路、つまり細長いものを数える時に使うらしい。

 日本語の「株式」の 「株」は、草花の「株」から来ており、「株式」は会社の株を投資家に分配するが、その「分けて売る」というところを、草花の「株分け」という行為に重ねて「株式」と呼ぶのが語源だそうだ。

 中国と日本では“股票”、「株式」と表現は異なるが、語源的には通じるところがあるように感じた。

 中国語には“入郷随俗”という言葉があり、そこから日本語の「郷に入れば郷に従え」という言葉が生まれた。英語圏では“ When in Roma, do as the Romans do”と言われる。国や文化、時代が異なっても人間が生活の中で考え、感じることは同じだと言える典型的な例の1つであろう。私は留学中に苦手なビールが飲めるようになり、お酒を注いでもらう前にグラスのお酒を飲み干し、乾杯後もすぐに飲み干す習慣が身についた。中国の方に食事をご馳走になる時は、料理を少し残して帰ることも忘れなかった。同じアジア圏でともに漢字を使う国でありながら、文化の異なる中国と日本。これからも中国の文化・風習をたくさん学び、いつか両国の懸け橋になりたいと願う。
文/三竝康平(神戸大学大学院生)

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