安心と信頼の低クオリティ。こちらは実家のPCからお送りしております。
マイPCは修理に出しましたとさ。ついでに給料もライフル代+修理代でエグイことに...
橋姫vsよくわからない生物
side Fujiwara
黙って橋を渡ろうとしていると、なにやらブラックなオーラを放ちつつある女性と目が合ってしまった。
「なによあんた...」
どうも、穏やかな雰囲気ではない。ものすごく、敵意に満ち満ちた視線が送られてくる。
「通りすがりの高校生」
とりあえず当たり障りのない返事をしておく。名前を教えたら呪われそうなほど剣呑な雰囲気だ。俺何か悪いことした? してないよね? この人とは初対面のはずだよね!?
「ああ、妬ましいわ。その強大な力が妬ましい」
「いや、そう妬まれましても...」
ダラダラと冷や汗が流れ出る。この空気だと、確実に弾幕がきそうな予感...
妬符『グリーンアイドモンスター』
...ギャース。やっぱりこうなるのね。
『よかったね藤のん。弾幕勝負ができるよ』
宙に浮いている携帯電話から、涼子の愉快そうな声が聞こえてくる。こっちとしては全く楽しくない。
「全然よかねえ...」
俺は基本的に平和主義者だっつーの。なんで弾幕勝負なんてしなきゃなんねーんだよちくせう。俺何か悪いことしたか? してないよな? 俺は根っからの常識人で善人だぞ?
「ああ、畜生...」
とりあえず蛇のように迫りくる弾幕を軽やかなステップでよける。どうせ地を這うしかない人間ですよーだ。ああ、空を飛べる涼子と黒羽が妬ましい...
『どうして反撃しない』
「俺はお前と違ってそこまで好戦的じゃないんだよ」
しつこく追いかけてくる弾幕をちょくちょく相殺するだけで、反撃なんて考えちゃいない。防御は最大の攻撃なりだ。守りに徹するぜ。
『あ、そうだ。藤のんの黒歴史を文ちゃんに教えてあげようか?』
「それだけは勘弁してください!!」
あのパパラッチにそんなことを教えてみろ。一晩もしないうちに幻想郷中に広がること間違いなしだ。それをされるくらいなら死んだほうがまし。いや、死ぬのは嫌だから、おとなしくあきらめて目の前の女性をぶちのめそう。そうしよう。
「ああ、妬ましい妬ましい。その余裕が妬ましい。花咲爺『華やかなる仁者への嫉妬』」
ああ、くそったれ...また新しいスペカかよ。ついてねぇ...今日はホントに厄日だ。
「ならこっちもやるしかないよなぁ...神妖『風と花の合唱』」
一面に花びらのような弾幕が発生し、それが暴風によって弾き飛ばされて弾幕を相殺しながら女性に向かっていく。風神でもある八坂と、花の妖怪である風見幽香の要素を体に取り込んだ身だ。この程度できて当然。というかできなきゃ幽香りんに殺される。
「ああ、強いわね。その強さが妬ましいわ」
だが、それも届く寸前で密度を上げた弾幕に相殺される。ああ、いやだな。面倒くさい。初撃でやられてくれれば楽にすんだのに。
「次弾装填、撃て~」
花の弾幕にさらに御柱を追加して放つ。さっきはギリギリで相殺されてたみたいだし、これでもう相殺はできないだろう。たぶん。
「嘘...妬ましい」
今度はよけられた。直接狙ったのがまずかったっぽい。まあ、そうだよな。相手も案山子じゃないし、動くもんな。
「第三波~、撃て~」
「あぶなっ!」
今度は精密コントロールの弾幕を混ぜて放つ。ああ、これ疲れるから嫌なんだよな...そろそろラスト。何発か当たって動きも鈍ってるし、そろそろ終わるだろ。うん、終わる終わる。きっと終わるさ。
「GO」
第四波、すべての弾幕を弱誘導弾に変えて、一気に密度を上げながら右から放つ。これからする攻撃の準備に時間がかかるので、反撃されないためだ。
「っく...そろそろきついわね...ああ妬ましい」
掠る弾や直撃する弾が急激に増えたようで、服も少しずつボロボロになっている。眼福眼福。少しもったいない気もするが、さっさと終わらせる。長期戦を行えるほどスペカは持ち合わせてないし、弱った相手をいたぶるほど俺はサディストじゃない。
「あ、死んでも恨まないでくれよ?」
「っ!!」
左手に集まった膨大な力を目の当たりにして、目を大きく見開く彼女。ゆうかりん直伝のオーバーキル。
「ボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラーレヴィーアァァ!!」
左手に集めた力を一気に解放して、細く絞った凝縮マスパを幽香りんみたくマシンガンみたいに連射して叩き込む。普通なら不可能だが、できるように幽香りんに叩き込まれたが、あれはえぐい。通常弾幕との複合使用は反則だと思う。ゆかりんの弾幕結界と同じくらいに反則だと思う。そしてそれを使っている俺もかなりエグイと思う。人間離れしすぎ。
『やればできるじゃないの。さすが藤のん』
「うるせー。脅迫すんなボケ」
顔の前に浮ぶ携帯電話をジト眼で見つつ、やる気の無い返事を返す。
『あはは~。じゃ、引き続き頑張ってね~、さっさと霊夢ちゃんたちに追いつかないと帰ったら黒歴史大暴露大会だよ~?』
ああ、ちくせう。どうしてこうなった。せめて事情の説明程度してくれよ。
side out