昨日中に投稿する予定が、落雷で停電で半分しか保存してなくてデータがぶっ飛んでパーに。あと英会話の部分ですが、不自然なところがあれば正しい文も書いて突っ込んでください。
P.S作者は英語が得意ではありません。英検三級持ってるだけです。
英国訪問録 二話
side Toya
「イギリス料理にしては美味かったな。さすがは高級ホテルだ」
「藤原、俺たちはあくまで留学生だ。道楽で来る観光客と一緒の考えでどうする」
ホテルをチェックアウトして市街地へ向かいながら話をする。とりあえず初日にすることはこちらの人たちと会話することだ。適当な人を探して声をかけ、そのまま適当に話をして案内でもしてもらえれば今日の目的は達成できる。
「クックック...また逢ったな、少年」
朝から嫌なのに会ったな。無視しとくか。
「で、涼子。今日はどこへ行く」
少し後ろをついてくる涼子に目的地を決めてもらう。俺は別にどこでもいい。藤原に任せればグルメツアーになるから却下。で、一番適任なのは涼子だと思ったから聞いてみた。
「ロンドンといえばパッキンガム宮殿でしょやっぱ。今から行けばちょうど衛兵交代が始まる時間にはつくと思う」
パッキンガム宮殿か。どこにあるかは知らんが、とりあえず有名な場所だな。確かにそこへ行けば人もいるだろう。
「じゃあ今日はそこで決定か。藤原、適当に誰かに話しかけて道を聞いてこい」
「なんで俺?」
不満そうな顔で突っかかってくるが軽くあしらって足を進める。
「この中で一番テストの点数が悪かったのはおまえだろ?」
単純に俺が行くのが面倒なだけで、嫌がらせの意はない。
「確かに綴りミスって99点だったけどさ、それさえなかったら100点だっただろ」
「知らん」
藤原がなんと言おうとミスはミス。失敗は失敗。事実には変わりない。
「少年「あ、ちょうどあっちに観光客らしき人がいるよ。行ってきなよ」...」
涼子が指さしたほうを向くと、確かに観光客と思わしき人が数人ほどのグループで居た。アジア系ではなく、どこからどう見てもラテン系の人だ。
「どっからどう見ても観光客だな。よし、行ってこい」
藤原の背中を押してここの人と思わしき人たちのところへ押しやろうとする。
「ちょちょ、まだ心の準備が!」
「...なら俺が行こう」
後ろから赤いコートの変質者がさびしげな表情を見せたが、俺は何も見ていない。黙って観光客のところへ行く。
「Hello」
一々英語を考えるのは面倒なので、能力を使って話す言葉が英語に自動的に翻訳されて聞こえるようにしてから適当に一番近くに居た女性に声をかける。
「Hello boy,what's up?」
初めて使った言語の自動変換だが、どうやらうまくいったようだ。しかし、この能力は本当に何でもありだな。
「Can you tell me how to get to Packingam palace onthis map?」
地図を鞄から引っ張り出して聞いてみる。
「Ok」
それを広げて道を教えてもらう。思ったよりも近かった。
「Thanks.You've been very helpful.」
「You're welcom.Enjoy youeslf.」
頭を下げて藤原たちの所へ戻る。
「行き方を教えてもらった。ここをこう行けって、突き当たりを右に行けば近いらしい」
教えてもらったルートを地図に書き込み、それを涼子に渡す。
「さすが黒やん。英会話程度朝飯前か」
「もう朝食は済ませたがな」
日本とは全く違う街並みを楽しみながら歩き出す。目的地はパッキンガム宮殿。イギリス有数の観光地だ。
「なぜ私を無視する」
後ろからずっと付いてくる吸血鬼が声をかけてくる。
「相手にしたくないからだ」
一応返事をしておく。もしも機嫌を損ねて暴れられたら全力で逃げる必要が出てくるからな。
「あんたみたいなのと自分から進んで相手をするような学生がどこに居る」
少なくとも俺はレミリア、フラン以外の吸血鬼の相手などしたくない。
「クク...では、一目見ただけで私を吸血鬼と言い当てる学生が何処に居るのかね?」
「ここに居る。それで、一体俺達に何の用だ。何故付きまとう」
涼子と藤原の後ろを着いて行きながら質問する。内容によってはスキマに放り込んで対吸血鬼(主にフランとレミリア)用結界で留学が終わるまで封じ込める。
「なに、ちょっとした興味だ」
「帰れ」
むしろ大西洋に沈んでくれ。俺達の留学の身の安全のために。
「だが断る」
......今すぐに最高火力のスペルカードを叩き込んで消し飛ばしてやりたい。その程度じゃ死なないのはわかってるが、それでも消し飛ばしてやりたい。
「少々日が強いな。陰で話す気はないか」
日が強いか。確かにいい天気だ。このロンドンでは珍しいほどの晴れた天気。吸血鬼には毒だろう。ああ、実にいい天気だ。できることならそのまま灰になってくれ。
「吸血鬼らしく家に帰って棺桶に入って夜まで寝てろ。来るなら夜にしろ。むしろ来るな」
ふざけたことを言う吸血鬼を無視してパッキンガム宮殿へ急ぐ。衛兵の交代はかなりの見ものらしいからな。
「そう言うな。私とて好きで日の下を歩いているわけではない」
「興味というのは嘘か」
足を止めて振り向く。好きで歩いているのでないのなら、興味ではなく誰かの命令によるものだろう。そうなると、俺達は誰かの監視下に置かれているということになる。
「嘘ではないが真でもない」
「両方とも正解か」
本当ではない=嘘。嘘ではない=本当。簡単な謎かけ、謎かけにもなってないか。
「ククク...人にしては強気だが、あまり強気になりすぎて身を滅ぼさぬように気をつけるのだな」
誇り高き吸血鬼か。俺の知る化生の類で一番それらしい生き方だな。安易に退治される幻想郷とは違う。楽園の外側に居てなお強さを失わない。そんなことができるのは大物の中の大物程度だ。
「格の違いはよく理解している。相手にして勝てないことも理解している」
こいつの実力は、最低でもクラウンさん以上。本物の吸血鬼、否、現実に現存する幻想。相手にして勝てないということは実によくわかる。ただし、攻勢に徹した場合負けもないが。
「可能性を追い求めるのが人というものだろう」
「その可能性を求めないのもまた人間。命のかかっていない状況で勝てないとわかっている相手と喧嘩しようとは思わん」
命のかかっている状況であれば叩いて逃げる。逃げられないのなら守りに回り、消耗戦に持ち込んで負けがないようにする。卑怯、外道な手を使っても負けはないようにする。
「では聞くが、命のかかった状況であれば戦うのか?」
「お前は学生に何を求めている。戦いがしたいのならヴァチカン辺りに行けばいくらでも沸いて出てくるだろう」
第一、この留学中に命のかかった闘争を繰り広げる予定はない。学を修めに来たはずなのに、何故吸血鬼と殺し合いなどしなければならない。
「生憎と、主人が許してくれなくてな」
「だからといって学生と殺し合いを演じたいとか考えるな。迷惑だ」
「まあ、そう言うな」
チキリ...と何か聞き覚えのある音がしたので、手を前に突き出して能力を発動。目の前の空間の存在結果を捻じ曲げて、歪曲させる。次の瞬間には吸血鬼の持つ巨大な銃が火を吹き、後ろの建築物の壁に大きな穴があいていた。
「ククク...やはり私の目に狂いはなかったか。ずいぶんと面白い人間だ」
面白いからと言って銃を向けるなこの化け物。人を殺す気か。
「その程度で死ぬとは思えなかったのでな」
「ッチ...」
昨日製作した護符。血液で術を書き込んであるので普通のものよりも強力になっているものを基点に、一瞬で対吸血鬼用の結界を展開し、一時的に拘束する。そしてそのままスキマを開き、すぐに飛び込んで逃げる。こんな奴の相手をしていたら死ぬ。式もまだなのに死ねるか。
side out
side Hujiwara
「...撒いたか?」
あの吸血鬼が銃を取り出して黒羽に発砲した瞬間に涼子を抱き上げて、半々神半々妖の身体能力を解放して全力ダッシュで逃げてきた。神の加護かどうかは知らないが、風が吹いて通常じゃありえないくらいのスピードで走れたような気がする。
「うん、紅色はもう見えないから大丈夫だと思う」
「はぁ...そりゃよかった...」
ポケットから錠剤の入った瓶を取り出して、薬を二錠取り出して口に含み、そのまま飲み込む。水無しでも飲める薬だ。
「ところでさ、しょっちゅう飲んでるその薬って何?」
「成分不明原料不明の八意印の妖怪化の進行を止める薬だよ」
朝昼夕の食後に一錠ずつ。力を使った場合には十分以内に二錠ずつ。えーりん曰く、必ず守らないと効果が無いどころか、余計に妖怪化が進行するらしい。
「ちょっと『見』せて」
涼子の両目が蒼く染まり、視線が薬の入った瓶に向けられる。
「どぞ」
そのまま薬の入った瓶を手渡して歩き出す。
「天狗茸、マムシ草に鈴蘭、馬鈴薯、鳥兜、桔梗、キョクチトウ、金鳳花、水仙、彼岸花、ソテツ、大麻、ハシリドコロ、レンゲツツジ、うわ~、毒物のオンパレードだね...人間だったら明らかに致死量じゃん。これ一錠あれば軽く百人は毒殺できるよ」
「mjd?」
「うん、マジで」
毒も少量なら薬になるって話はよく聞くけど...いくらなんでも多すぎるだろ。よく死なないな俺。さすが俺。
「でも、人間だったら死んでるのに生きてるって事は...俺ってどんだけ人外?」
ちょっぴりへこむ。
「まあまあ、いくら藤のんが人外でも私は友達だよ」
いつの間にか地面に沈んでいた俺に、涼子が手を差し伸べてくれる。
「ありがとう...お前らって、ホント良い奴だよな」
こいつら以上に良い奴を俺は知らない。黒羽はなんだかんだ言っても友人である俺のことを気にかけてくれている。隆二も変態ではあるがあの反省も後悔もしない人格に励まされることも多々ある。涼子もかなり人情に厚い。
「極道は義理と人情ってよく言うでしょ?」
そういや涼子も普通じゃないんだったな。改めて考えてみると、俺の周りに『普通』の人間って居るのか? 幻想の力で最高峰の能力を持つ男(黒羽)に史上最強の変態(隆二)に極道の娘(涼子)、吸血鬼姉妹に時間を止めるDI○様なメイド長、境界を操る妖怪。一人としてまともなのが居ない。そして大妖怪の血液に適合し、神とも契約を結んだ俺。ハハハ...異常者の集団もいいとこだ。
「異能は異能を引き寄せる。誰の言葉だっけ?」
どこかで読んだような気がする。一体何処だったか...やべ、覚えてねえ。
「さーね。でもまあ、ひとまず目的地には着いたからいいんじゃない?」
「そうだな」
ひとまず目的地であるパッキンガム宮殿に到着した。時間は十時半。まだ人も少なく、今なら前のほうで見れるはずだ。
『よー兄ちゃん、良い女連れてんじゃねーか。ちょっと俺にかs「I can't speak English!」
黒のジャージに目の模様のついたニット帽を被り、鼻や唇にピアスを着けた不良っぽい男をほぼ脊髄反射で御柱バットでサヨナラ場外ホームランした俺は悪くない。衛兵交代を前列で見るのなら、席の奪い合いは必然的だ。仕方ない仕方ない。
side out
最後の不良っぽい男のセリフの英語verも、わかる人がいればお願いします。