なんだか、椛のイメージが微妙に崩れるような...
あとウドンゲも。
半人と兎 人と犬
side Hujiwara
地震が来る。あの女性の言っていたことがもしも本当なら、この人里にも大きな被害が出るはずだ。
そうなると非常にまずい。二重の意味でまずい。人里が崩壊すれば、妖怪が人を襲い、人が妖怪を退治する。そのサイクルが成り立たなくなる。もう一つは、こちらで店を開こうと思ってたのだが、客が居なければ商売は成り立たない。それに、こちらで調味料を生産しているところや、鶏を育てているところと契約しないと材料が手に入らない。そしてそれが潰れれば、契約すらできなくなる。それは避けたいところだ。
「まあ、俺は空を飛べないから刀弥に任せるしかないんだけど」
あいつとゆかりんの最強タッグだ。解決できない異変などないだろう。...犯人に同情を禁じえない。
「犯人南無~。あとこんにちは~。地震が来るらしいので警戒しておいてくださいね~」
そんな事を言いつつ人里に出て焼き鳥をおすそ分けしている。材料が思いのほか余ったからだ。途中でゆかりんが追加で二キロほど材料を持ってきたのでついつい全部焼いてしまった。
「ん?君は...見ない顔だな」
道を歩いていて、寺子屋の前を通りかかると、銀に近い髪の色をした女性に話しかけられた。えっと、この人は...あ、思い出した。
「ああ、はじめまして、ですね。上白沢慧音さん。評判は友人の黒羽からお聞きしております。あと、俺の名前は藤原流斗、半人半々妖半々神の焼き鳥屋です」
そういいながら焼き鳥の入った重箱を渡す。
「ふむ...なかなか面白いな、君は。名刺ではなく料理を渡すとは」
「料理人は肩書きとか名前とかよりも味を覚えてもらえ。親父の口癖です」
とか言いながら、しょっちゅう女性に声を掛けている親父はまずい方向に覚えられているのだが...そしてその度におかんにボコボコにされているのだが...それは割合する。
「それにしても、私の知り合いにも同じ苗字で焼き鳥屋がいるんだが...何か縁があるのかな?」
「そんな、同じ苗字で縁がない人間なんて世の中腐るほど居ますよ。苗字が同じで仕事が同じだからって縁が有ったら世の中の同じ苗字の人は皆知り合いですよ」
幻想郷の人と縁なんてあるわけがない。俺は間違いなく現代人だ。薬を頼みにこっちに月一で来てるだけだ。
「そうか。まあ立ち話もなんだ。上がっていってくれ。ちょっとした礼がしたい」
「いえいえ、いいですよ。これから永遠亭まで薬を取りに行かなきゃならないんで」
頭を下げてから寺子屋を離れ、人里の外れへ向かう。そこに永遠亭からのお使いを待たせてあるらしい。悪戯大好きの兎詐欺ちゃんではなく、狂気の瞳の方であってほしい。というかそうでないと嫌だ。
side out
side Toya
「人間が妖怪の山に立ち入ることは見過ごせないんですよ...お願いですからわかってくださいよ~」
「俺は天魔に立ち入りを許可されてるはずだが?」
現在椛に道を塞がれている。一刻一秒でも早くこの異変を起こした命知らずの馬鹿を粛清しなければならないのに、これでは先へ進めない。
「それでもです!異変だから封鎖されてるんですよ...お願いですから登るなら神社参拝用の道を行ってください。でないと私が怒られるんです」
「神社か...できれば近寄りたくないんだが...」
理由としては東風谷が一番大きい。最近頻繁に紅魔館に突撃してくるようになって、毎回スキマで送り返しているのだが、全く懲りずに何度でもやってくる。いっそ藤原に守矢神社を任せるか?いや、流石に無理だろう。
「そうだ、外の世界のドッグフードで手を打ってくれるか?」
「う...ダメです。通せません」
「今ならビーフ○ャーキーも一緒に付いてくるぞ?」
「......だ、ダメです。通せません」
「そうか。なら和牛の骨付き肉も要らないな」
そういって神社参拝用の道へと足を向ける。これだけ餌をチラつかせても揺るがないとは、恐れ入った。
「ちょっと待ってください。神社参拝用の道はそっちではなくこっちですよ」
椛が指差しているのは、先ほどまで通せんぼしていた登山用の道。一体どうした?
「いいのか?」
「私が『間違って道を覚えていた』んだから仕方ないでしょう。後でお願いしますよ?」
「Ok、いいだろう。約束は守る」
「それでは待ってますよ~。来週お願いしますね~」
軽く地面を蹴って、山道に沿って山頂を目指す。ここらの天気は曇りで常に安定している。いや、俺の周りだけが曇りなのか?
「まあいい。東風谷に見つかる前に異変の犯人のところを目指すか」
見つかれば確実に襲われるからな。年齢制限的な意味で。逃げてもぶっ飛ばしても金魚の糞みたいにくっついて、邪魔になることは確定だろう。
そろそろ山頂。緋色の霧もここから上空に上っている。これを辿れば異変の元凶に行き着くはずだ。今の内に覚悟しておけよ。総領娘とやら。地獄という言葉すら生ぬるい苦しみを味わわせてやる。
と、言うのは冗談だが。適当に幽香と一緒にどついてある程度後悔させてから紫に引き渡そう。俺よりも長く生きてる分罰の与え方もそれ相応のものだろう。
side out
side Hujiwara
永遠亭からの使いとの合流地点に来たのはいいのだが、肝心のお使いがどこにも見当たらない。竹林まで行って三百六十度なぎ払って屋敷を見つけるのも面倒だし、俺は空を飛べないから下手に入って迷ったら大変だ。
「どーするかねぇ...」
今なんかジジくさい喋り方だったような気もするが、気にしないで置こう。気にしたら負けだ。
「しばらく待って、来なけりゃ刀弥を頼るか」
もこたんを頼ればいいじゃないかって?彼女とはできることなら会いたくない。何故かって?苗字が同じで同じ人外なだけに妙な誤解をされて襲い掛かられちゃたまらんだろう。どっかでそういうの見たし。ああ、百円マックが食いてえなぁ...あの安っぽい味が恋しいぜ...添加物満載だが、たまにゃいいだろう。
「ウササササ...」
「出た、兎型詐欺生物。略して兎詐欺」
こいつがお使いかよ...絶対なんか仕掛けてくるだろ...どうして赤目じゃないんだよ。
「残念ながら鈴仙はトリモチ落とし穴にひっかかって身動きが取れないよ。写真見る?」
そういって写真を数枚取り出してこちらに見せる兎詐欺........
「性欲をもてあま(ry てゐ!」
幼女の肩に手を乗せて、全力でサムズアップ。
「GJ!!」
「いくらで買う?」
「そっちの言い値で買おうじゃないか」
「お兄さんなかなか気前がいいねえ...」
ウササ...と笑って金額を提示してくる。この程度なら...サバゲー用のライフル買う金を回せばいいな。
「素晴らしいもの。芸術にお金をつぎ込むことを惜しむべきではない!あれは...いいものだ!!そういうわけで、ほれ」
財布を取り出して、提示された金額の分だけ札を引き抜く。
「商談成立!」
「ああ」
硬く握手を交わし、商品を受け取る。永久保存だな。これは。
「て~~ゐ~~~?」
「うげ...鈴仙」
狂気の瞳だな。しかし、ブツはもう受け取った。取引の現場は見られていないから、俺には被害がないはず。さらばだ兎詐欺。君の雄姿は忘れない。
「れ、鈴仙...どうしたの?」
「お前の敗因は一つ。単純だ。テメェは俺を怒らせた」
ちょ、それ違う。どちらかというとそれP○D長だから。DI○様だから。J○J○でしょそれ。
「た、助けて~!」
「だが断る。自業自得だ。おとなしく怒られてろ」
「れ、鈴仙...もしかして、右?」
「No.No.NO」
「じゃあ、左?」
「No.No.No」
「...ま、まさか両方?」
「Yes.Yes.Yes」
「もしかして!無駄無駄ですかーーー!!??」
「Yes!Yes!Yes!
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァ!!」
おお、きれいな放物線を描いて飛んで行った。芸術作品だな、あの飛び方は。カメラがあれば撮りたかったのだが、残念だ。
「...お待たせしてすいません。見苦しいところをお見せしました」
「いえいえ、俺も今来たばかりなんで、気にしないでください。見苦しいなんて、あれはあいつが悪いでしょう。それに、かわいらしい女性のやることはなんでも許せちゃいますから」
座薬の新たな一面を見たような気がする。かなり意外だな。うん、脳内保存決定だ。
「お世辞が上手いんですね」
「...割と本気だったんだけどな~」
初体験がオバサ...神様なだけに外見年齢が同じ位の女性とはできるだけ仲良くしておきたい。俺は別に年は気にしないが、それでもな...わかってくれよ。頼むから...
「...どうしたんですか?血の涙を流して...病気なら師匠についでに診てもらった方がいいと思うんですが」
「いやいや、なんでもありませんよ」
外見年齢が同じくらいの女性と二人きりで...まるでデートみたいじゃないか。感激だ...。......ごめんなさい、嘘です。夢の一つくらい見てもいいだろう?別に熟女がダメってわけじゃないんだ。ロリも熟女もどっちもいけるが、やっぱり付き合うなら同年代が一番いいだろう!?わかるよな!むしろわかってくれ!!
「...やっぱり師匠に薬を処方してもらったほうが...」
「大丈夫ですよ。大丈夫。何も、問題ありません」
「...ならいいんですが」
ああ、生まれてきてよかった。幻想郷に来てよかった。ウサ耳の女子高生(外見のみ)に道案内をしてもらえるだなんて...
ネタ解禁してみました。皆さんに聞きたいのですがこういったネタを混ぜるのは止したほうがいいでしょうか?それとももっと控えめにすべきでしょうか?
あまり露骨なネタをするのもちょっと...という方も居られるかもしれないので、一応聞いてみました。