さて、今回は緋想天の最初ということで、神社が倒壊してしまいました。
博麗神社 倒壊
side Toya
「なあ藤原、半分とはいえこっちがわの住民になったことに後悔はないのか?」
「ん?ただ寿命がのびて弾幕が撃てるようになって身体能力が馬鹿みたいにあがっただけだろ」
...能天気だな。まあ、変に落ち込まれるよりかは楽でいい。
「寿命が延びたのはかなり大きな問題だとは思うけど...まあえーりんの薬で老いているように見えるようにすればなんとかなるだろ」
「そうか...」
「変に気にしてもしょうがないだろ。人生は楽しむものだぜ!せっかく寿命が延びたんだ、普通の人の何倍も人生を楽しむぜ」
「人の生と呼べるかどうかは置いといて、その分死んだときに閻魔に罪の重さを延々と教えられることになるぞ」
以前、映姫様が紅魔館に来て五時間ほど説教された。あれは辛かった...『あなたが死んだときに色々と言わなくても済むように、これからも小まめに罪を教えに来ますので、覚悟していてください』と言われた日には、外の世界に逃げようかと思ったくらいだ。
「来年のことを言うと鬼が笑うって言うけど、死んだときのことを言うと誰が笑う?」
「さあな。だが、鬼が笑うというのはあながち間違いじゃないと思う」
幻想郷には本当に鬼がいる。伝承の中に居るものとは少し違うが...
「ま、未来のことを今気にしても仕方が無いってことだ。俺もお前も永い時を生きる予定だ。精一杯今を楽しもうぜ」
「にゃはははは~!呼んだ~?」
「...死んだときのことを言っても、鬼が笑うみたいだな」
突如乱入してきた鬼に視線を向けてため息を吐く。
「こんな可愛い鬼だったら大歓迎だけどな~」
萃香を持ち上げて楽しそうに話す藤原。
...こいつの能天気さには呆れさせられる。それとも、ただ何も考えていないだけか?
「お!お兄さん今いい事言ったね!一緒に飲まない?」
「大賛成!」
「おい、お前まだ未成年だろ」
酒の入った瓢箪を受け取ろうとしている友人を止める。酒は二十歳になってからだ。
「それは人間に対する法律だ。俺は半分人間じゃないからいいの」
「半分は人間だろう」
「いいじゃないか黒羽。お前だって飲んだことが無いとは言わせないぞ?」
...それを言われると痛いな。
「そーだそーだー、けちけちするなー!」
抗議の声を上げる鬼に再び視線を向け...
「うるさいぞ、年中飲んだ暮れのツルペタロリ鬼」
「む!ロリのどこが悪い!ババアよりマシだよ!」
(無い)胸を張って自信満々に言い切るが、スキマをそこにあるという結果を出して開き、萃香の角を掴んで...
「全部だ」
「うひゃあ!?」
そのまま放り込む。どこへ落ちるかは知らん。とりあえず幻想郷のどこかという事だけは確かだ。
「...お前ってスキマ使えたの?」
「使える。というか概念的な能力で起こす現象なら大抵のことはできるぞ」
フランの破壊の能力、咲夜の空間破壊、過程を弄ればベクトル操作も可能だ。
「わーお、さすがクロ様、素敵なチートだな」
「強すぎて用途が限られるのと、燃費がこれ以上ないと言っていいほど悪いことさえ除けば間違いなく最強の能力なんだろうがな」
この世の全ての事象を操れるらしいが、そこまで大それたことはするつもりもないし、できない。
「あ~...そうだな。スペカルールは平和的にいざこざを解決するための手段だし、殺しちゃまずいか。となると俺のミレニアム・フレアは使えんな」
「それがどういう技なのかは知らんが、適当に威力を落とせばなんとかなるだろう」
それにしても、こいつがもうスペルカードを作っていたとは驚きだ。一種の才能という奴か?まあいいか。どんな存在であれ、全てを受け入れるのが幻想郷だ。
「だが、くれぐれも外で使うなよ。お前は俺みたいな能力を持っていないんだからな」
「そうだな。ただでさえギリギリの位置で踏みとどまってんのに、使ったら確実に弾かれるだろうな」
「わかってるみたいで何よりだ」
もしも使ったら、弾かれる前に俺がこっちに引きずり込むけどな。
「あ、今『もしも使ったらこっちに引きずり込む』みたいな事考えてるだろ」
「正解。よくわかったな」
「お前は考えてることがすぐに顔に出る。長年の付き合いともなればなおさらだ」
「そうか」
ポーカーフェイスの練習をするべきだな、これは。
「浮気ができないからか?」
「浮気はしない。絶対にな」
「わざわざ倒置法を使うあたり、余計に怪しく感じるぜ」
一度埋めるか?それとも重りをつけて湖に沈めるか?次元の刃で刻むか?こーりんに洗脳してもらうか?どれも面白そうだ。
「おお、怖い怖い」
「ああ、そういえばヤツメウナギの養殖場に生きたまま人を沈めるっていう拷問があったな。少し興味がわいてきた」
ちょうど夜雀がヤツメウナギの養殖場を作ったと新聞に載ってたから、ちょうどいい。
「すんません、調子乗りすぎました。つーかそれ処刑」
「遠慮する必要は無いぞ」
襟首を掴んで引きずる。たしか養殖場はあっちだったな。
「いや、マジで勘弁してください、怖いっす」
「もう言わないか?」
「言いません。神に誓って」
「ここでは神ほどいい加減な存在は居ない」
まあ安心しろ。冗談だ」
半分だけな。
「Sir!Yes sir!」
「そうだ、それでいい。ただし、次に言ったら閻魔様のところに送り込む」
先ほどと同じようにスキマを開き、三途の川へ繋げる。だが、のんびり寝ている死神と、それにゆっくりと接近する閻魔が覗いていたのですぐに閉じた。
「...俺とお前は何も見ていない。いいな?」
「もちろん」
「それじゃあ「刀弥、緊急事態よ」一体どうした?」
いきなり紫が現れたと思ったら、緊急事態?局地地震でも起きて博麗神社が倒壊したか?
「その通りよ。ともかく急いで。霊夢の様子が気になるわ」
「藤原、来るか?」
「ああ、俺も脇みk...もとい博麗の巫女さんにはまだ挨拶も何もしてないしな」
「だ、そうだ」
「ええ、どうでもいいから早く来て」
「わかった」
いつもと比べ、かなり様子がおかしい。かなり焦っているような...そんな感じだ。
「...これは、ひどいな。霊夢は大丈夫なのか?」
元から結構ぼろぼろだったのもあるが、そこにさらに追い討ちとして大きな地震が起きた。老朽化した建物が地震にあった場合、どうなるか。想像するのは容易い。
「ええ、外にいたから大丈夫よ。それにしても、どうして被害がここだけなのかしら...」
「さ、賽銭箱が...お賽銭が...神社がお茶がお茶菓子が~!!」
これは...違う意味で大変だな。
「ここら一体には活断層なんてないし、仮に地震が起きたとしてももっと広範囲に被害が広がるはず。これは誰かが人為的に起こした地震の可能性が高いわね」
「やれやれ、挙式間近なのに、こんなときに異変とは大変だねえ」
藤原が言う事ももっともだ。来週には式を挙げる予定だったのに、こんなときに地震とは...ん?異変?
「藤原、これのどこが異変なんだ?」
「空を見てみろ。あんな雲普通じゃありえんだろ。毎日空飛んでんのにそんなこともわからないのか?」
言われたとおり雲を見る。確かに、緋色の雲とは珍しい。いや、珍しいどころではないな。ありえない。
「あと、天気。紅魔館のまわりはすげーあめだったのに、ここに来たとたん快晴。これが異変でないわけがない」
「...そうだな。となると、犯人を地獄にたたき落とす必要がある」
こんな重要な時期に異変を起こすだなんて...よほどの命知らずだな。
「ええ、そうね。人の結婚式の邪魔をするだなんて許せないわ」
と紫。どうやら俺と同じ考えらしい。
「神社と賽銭箱の仇を討たないと気がすまないわ。全スペルカードを叩き込んで三途の川に放り込んで閻魔に頼んで地獄に落として...いや、全財産毟り取って一生奴隷として私に貢物を持ってこさせるのもいいわね」
霊夢は...割とどうでもよさそうだ。考え方が少しだけ危険だが...
「藤原、犯人捜すから手伝え。生まれてきたことを後悔させながら反省させてやる」
「おうおう、ずいぶんと物騒な発言で。最終的には?」
「三途の川に放り込むか、太陽の畑に放り出す」
自分の手は極力汚さないのが俺の主義だ。卑怯とか言うな。戦力の温存と言え。
なんだか自分が納得できるクオリティじゃなくなってきてるような気が...質が下がってるような気がしてならないのですが...
まあ、なんとかなるか。