今回はカオスに挑戦してみました。...やはりやりすぎた感が...
幻想郷ツアー 初日之二
「なあ!案内役ってのは誰なんだ!?教えてくれよ!!」
興奮してがくがくと揺すってくる藤原。正直朝からこれはきつい。
「...まあお前らもよく知ってる相手だ。見ればわかる」
「その知ってる相手って言うのが気になるんだけど?」
「それは見てからのお楽しみだ。今話すつもりはない」
「え~、ケチ~」
そう言っても、紫に渡された台本にはこう書いてあるんだから、仕方がないだろう。
「それにしても、ちょっと遅くないか?」
隆二の言うとおり、確かに遅い。もうすぐ予定の時間を過ぎてしまいそうだ。
「そのうち来る」
「その内って...どのくらい?」
「今すぐですわ。『外』の皆様」
聞きなれた紫の声が部屋に響く。そしてスキマが開いて出てきたのは、東風谷を抱えた紫だった。なぜ東風谷がそこまでボロボロなのか気になるところだが...
「私の顔を見るなりまるで親の仇でも見るような感じで嬉々として襲い掛かってきたのよ。私の恋人を返せ~ってね。それで思わず反撃しちゃったの」
「...俺はそいつを恋人と認めた覚えはないが?」
かってに東風谷が思い込んでいるだけで、俺は認めていない。
「案内はその現人神に頼んであるから。じゃね」
「また今夜」
紫を見送った後、固まっている三人は放っておいて、未だに起きない東風谷に顔を向ける。
「......」
「......」
起きない。
「......」
「......」
まだ起きない。殴って起こすか?
「...いい加減起こしてくださいよ!!」
「なんだ、起きてたのか。殴って起こそうかと思ったんだが」
「なんでそこで殴るんですか!普通こんな美少女が目の前で眠ってて起きなかったらキスをして起こそうとか考えないですか!それともなんですか!?まさかホ○!?ゲ○!?衆○!?または不能だったりEDだったり!?でも私はあなたがどんな趣味をしていようと恋人であることを辞めるつもりはありませんから!」
......なんと言ったらいいのやら。
「とりあえず、落ち着け。そして頭を冷やせ」
氷の魔法で、握りこぶし程度の氷塊を作り、東風谷の頭の上に落とす。
ちなみに俺は妻以外に手を出さないだけで、決してホ○でもゲ○でも衆○でもない。もちろん不能でもEDでもない。むしろ精力剤が欲しいくらいだ。
「ああ...俺の中の早苗たん像が音を立てて崩れていく...」
「こっちー、あんたは十分にこっち(腐のつく女の子)側だよ」
「いや、以外だな...」
友人達も三者三様の反応を示す。見たところ隆二が一番ショックを受けているようだ。あいつの中では東風谷はアイドル的存在だったのだろう。
「で!今日こそ私を貰ってくれるんですか!!貰ってくれますよね!?NOとは言わせませんからね!!」
「Noだ。もう一度言う。落ち着け」
肩を叩いて落ち着かせようとする。
「私は常に冷静です。さっきYESと言いましたね!?」
「Noとは言ったが、それは言ってない」
「いいえ!私にはYESと聞こえました!さあ、式を挙げましょう!!今すぐに当然守屋神社で!!あなたのためなら神奈子様も諏訪子様も捨ててみせます!!」
だめだ、完全に暴走してる...
「はぁ...」
女を殴るのは趣味じゃないが、これも落ち着かせるためだ。
拳を握り、満身の力を込めて突き出す。
「そんな、私達まだ結婚もしてないのに手を出すだなんて...でもあなたが望むなら...」
見事に避けられた。どういう反射神経してるんだ?
こういった暴走した奴を消極的に沈静化させるには...読んだ本の中には載ってないな。
「藤原、こいつをどうにかしてくれないか?」
「悪い、俺にはたぶん無理」
「そう言うな。元人間」
「誰のせいで人間卒業したと思ってやがる」
「大半は幽香のせいだ」
「責任転嫁!?」
「刀弥く~ん!!」
「だめだこいつら...早く何とかしないと...」
......しばらくお待ちください......
「能力発動!キング・クリムゾン!!」
落ち着くまでの過程を消し去り、落ち着いたという結果のみが残る。
大体十分後...
「さて、落ち着いたか?」
全員を壁に張り付け、顔のすれすれにナイフを投げるという方法で落ち着かせることに成功した。いつもなこんな面倒なことはしないのだが...
「東風谷、お前が暴走したせいで時間が大幅にずれた。どうしてくれるんだ?」
「私の体を好きにしてください!」
予想通りの返答。はぁ、馬鹿ばっか...
「却下。さて、最初は紅魔館に行くぞ」
「おぜうさまは俺のよm「残念ながらレミリアもフランも咲夜も俺の婚約者だ。あと紫もな」まじかよ...」
「そして本妻はわたs「お前は違う」違いません!」
「今のお前の状況を神奈子と諏訪子が見たら確実に嘆くぞ。とりあえずいつもの状態にもどれ」
頭を叩く。故障した電化製品は大抵これで直るはずだ。
「あ...あれ?私は何を?」
「...」
本当に直るとは思わなかった。お前の頭は昭和の電化製品か?
「あ、みなさんお久しぶりです。というかなんでここにいるんですか!?」
「紫に頼んで連れてきてもらった。もちろん数日で返すが」
「みなさんがこちらに来れるって事は...私が学校をやめる必要って...」
「紫に頼めばなかったな」
「そんな~...神奈子様と諏訪子様の馬鹿~!」
...そういえば、こいつがこっちに来ることになった大本の原因って俺じゃないのか?神奈子と諏訪子に幻想郷の存在を教えたのは俺だし...
「言わなきゃばれないか...」
下手に話して責任取れとか言われたら少し面倒なことになる。黙っていれば言及されることもないだろう。
「まあ、とりあえずお前にはこの三人を案内して欲しい。礼は賽銭で」
「あうぅ...みっともないところを見られちゃいました。もうお嫁に行けません...というわけで責任を取って私を貰ってください」
叩いてもここは変わらず。か...下手するとチルノよりも性質が悪いな。
「断る。今のは完全に自業自得だろう」
「そう言わずに!今なら神奈子様と諏訪子様もついてお徳ですよ!?」
「いつから神はオマケになったんだ?」
「刀弥君に比べれば信仰なんてクソ食らえです!」
......今の言葉、神奈子と諏訪子が聞いたら泣くぞ。
「まあそれはともかく、案内は任せた」
逃げる過程を短縮して一気に部屋の外へ出る。これ以上相手していたら俺の身が持たん。