(CNN) 国際ユダヤ人団体などによるパレスチナ自治区ガザへの支援船が26日、地中海のキプロスを出発した。ガザ沿岸の海域はイスラエルが封鎖を続け、外国船の入港を禁止している。
船長によると、支援船は同日午後1時に出港し、36時間かけてガザ到着を目指す。米国、英国、ドイツ、イスラエルなどから、船員を含む10人が乗船している。
主催団体側によると、積み荷はおもちゃや楽器、教科書、漁網、義肢など。ガザ沿岸に入港して現地の団体に引き渡し、イスラエルによるガザ封鎖の全面解除を訴える構えだ。
主催団体の活動家は「イスラエル政府の方針を全ユダヤ人が支持しているわけではない」と強調し、各国の政府、国民に「占領と封鎖」への抗議を呼び掛けた。
キプロスの警察は、支援船が出航したとの認識はないとしている。キプロス島南部ではガザ行きの船の出航が禁止されているが、同船がどの港を出発したのかは明らかでない。
今年5月には、ガザへ向かっていた支援船団がイスラエル軍に急襲され、トルコ人9人が死亡している。