2010年9月27日 13時31分 更新:9月27日 14時13分
会社更生法の適用を東京地裁に申請する見通しとなった消費者金融大手「武富士」。同社などを含む業界各社は、払いすぎた利息の返還を求める過払い金請求を全国各地で起こされていた。借り手側の相談に乗っていた民間団体からは「ついに来たか」「業界大手まで、こういうことになるとは」といった驚きや今後の影響を懸念する声が上がった。
司法書士と連携し、多重債務者の相談に乗る「前橋ケヤキの会」(前橋市)の担当者は「とうとう来たかという感じだ」と話す。
数カ月前から、同社からの過払い利息返還の入金が遅れるケースが出ているとの情報が入り、地元の司法書士の間で「経営がかなり危ないのでは」と話題になっていたという。
千葉市にある「あさひ会」の担当者も各地の団体とメールで情報交換する中で経営が厳しいとの話になっていたといい、「過払い金の返還金について『分割にしてほしい』とか『減額してほしい』と言ってくるようになっていた」と指摘。「これまでもうけておいて、今更というのは虫がいい」と怒りをあらわにする。
「(経営難の)情報は聞いていたが、大手でもあるので半信半疑だった。こういうことになるとは驚き」と話すのは、「中南信コスモスの会」(長野県岡谷市)の担当者。
月2回、相談を受けている「ヨコハマかもめ会」(横浜市)の担当者も「今朝、テレビで知ってびっくりしている。相談に乗っている人たちの問い合わせも来るだろうし、影響が出てくるのはこれからだろう」と話した。
一方、東京都新宿区にある武富士の本社ビル前には27日朝から、約20人の報道陣が集まった。
出勤してきた同社関係者とみられる女性はこわばった表情で「ショックで何も答えられません」とだけ話し、通用口からビル内に入った。ある男性社員は、「何も聞いていない」と困惑した様子だった。清川昭社長は午前8時過ぎ、黒塗りの車で到着。報道関係者の問いかけに無言だった。【曽田拓、池田知広、田所柳子】