刀「作者よ、最近更新速度がかなり落ちているぞ」
作「そう言われてもな、現実も最近いろいろと忙しいんだ」
刀「言い訳はいい。結果を出せばそれでいい」
作「わかったから、頸動脈の真上に刀を押し付けるな」
刀「それはそうと、今回の内容はなんだ?」
作「序盤はまずは釣りから始まるな。出番だぞ、準備急げ」
刀「その前に、更新速度が前に戻る事を期待しているみなさまへ、一つ言っておきますが、平日は普通こんなものです。長期休暇以外であの更新速度は不可能です。以上!」
作「余計な事言わずにさっさと支度しろ。読者が待ってる」
70万PV突破記念
家から自転者で20分ほどの海岸、かなり釣れるのだが、俺以外は誰も知らない穴場、そこでのんびりと歌いながら天と釣り糸を垂らして魚を待っている
「〜♩…?」
竿が細かく揺れている、当たりか?
そう思い軽く竿を引くと、どうやら当たりだったようで、強く引き始めた
「この引きだと、ちょっと小さいか…!!」
「おお!」
かすかに小さな魚影が見えたと思ったら、大きな魚影が現れて横から食いついた
「こんの!」
「がんばるのじゃ!」
今日はあまり大物を釣る予定はなかったので、アジ用の仕掛けで攻めている。当然、糸も細く切れやすい。
「けど、夕食のためにも逃がすわけにはいかないんだよな!」
「今日の夕食は何かの〜?」
「ちょっと黙ってろ!セイ!!」
そうして一気に釣り上げた獲物は……
「なんでさ……」
「初めて見るが、これは魚の内に入るのかの?」
某赤毛の魔術師の言葉が思わずでてしまう程の獲物だった。
もう非日常には慣れているが、これはさすがに驚いた……まさか日本にもいたなんて
「イタタタ……」
「なんで人魚……」
足が魚のかなりの美女だった。(紫や咲夜程ではないが)
どこからどう見ても人魚にしか見えない。
「一定の大きさ以下の魚は逃がすことになっているが、人魚はどうすればいいんだろう……」
「困ったの……漁協に怒られんかの?」
「ただの人魚じゃありませんよ。人魚の姫です」
「「それはどうでもいい」」
「ヒド!!」
「 そもそも人魚って食べれるのか?いやいや、食べたらだめだろう……」
「ダメじゃな、身が少なくて食べる所は胸以外に見当たらぬ……(妬ましい……)」
「たしかどっかの地方では人魚の肉は不老不死の妙薬だとか……」
「試す価値もないことじゃがの。不老不死になりたいのなら赤青に頼めばいつでももらえそうじゃし」
「薬に頼らなくてもいつでもなれるから必要ないな」
ダメだ、驚きが大きすぎて論点が思い切りずれている。
「私は食べても美味しくありません!不老不死の妙薬でもありませんよ!!」
「いや、食べる気は無い。俺は珍味は好きだが、ゲテモノ食いは勘弁願いたい」
「わらわも、人の形をした物など食いとうない」
バッタや蝉なら大丈夫だが、カニバリズムに近い行為は絶対にしたくない。
「いくらなんでもゲテモノはないでしょう!!」
岩を叩いて抗議する人魚姫(笑)シュールだな。
「それはすまない。で、その人魚の姫様(笑)がなんで人に釣り上げられたんだ?
そもそも何でこんな所にいるんだ?」
「そうじゃの。姫と言うからには、そう簡単に抜け出しても良いものではなかろ?」
「う…それは……その……//」
ちょうどいい所で腹の虫が鳴った
……空腹か……
「腹が減っているのなら、そこの魚は食べても良い。軽い調理ならしてやる」
「本当ですか!?」
「人魚って魚も食べるんだな……」
「海の中で魚や海藻以外に何を食べろと?」
「確かにそうだな。けど、後で事情は説明してもらうからな」
「無論じゃ。面白おかしく傷口をえぐってやるから覚悟するのじゃ」
「余計なことを言うな」
「……」
早速魚を釣ってあった魚の内5匹を捌いて刺身にする
ただいま調理中.................................
「ほら、できたぞ」
「いただきます……」
「どうだ?」
「美味しいですよ?」
「当然じゃ、刀弥の作る料理、特に刺身が不味いなど、天地がひっくり返るほどありえんのじゃ」
「トウヤ、と言うのですか?あなたは」
「ああ、黒羽刀弥、ちょっと特殊な一般人だ。
しかし、気にいってもらえて良かった。
で、なんでこんな所に姫様(笑)がいるんだ?
姫なんだったら屋敷なり宮殿なりに住んでるはずじゃないのか?」
「そ、それは……」
顔を逸らして目を合わせようとしない所を見ると……
「なるほど、家出か」「家出じゃの」
「な、なんでわかったんですか!?」
「「勘」だ。しかし、当てずっぽうで言ったんだが結構当たるものだな」
「……」
「で、理由は?姫様(笑)」
「私は(笑)ではなく、れっきとした姫です!!決して(笑)などではありません!!」
「冗談だ。そう怒るな姫様(爆)」
「もういいです……」
どこの姫様も似たようなものだな。もっとこう、気品溢れる姫様ってのはいないのか……
知る限りでは一人もいないな
「で、理由は?」
「言わなきゃダメですか?」
「別にどっちでのいいが、言わないと捌いて魚の餌にする」
よく研いだ切れ味抜群の自作包丁をクルクル回す
「う……それは〜、その、」
「天、わかったか?」
さっき小声で天に頼んでおいた。黙っていようが嘘をつこうがこいつの読心術もどきの能力の前にはどんな抵抗も無意味だ。
「バッチリじゃ。『館で親がうるさいので、暇つぶしに』のようじゃの」
「なんでわかったの!?」
「これでも一応神様じゃからの」
「親との喧嘩か、アホらしい……」
「でも、毎日毎日変わらない屋敷の外の風景をずーっと何をするでもなくじっとしているのは辛いんです!たまにはハメを外したいんです!」
美鈴も以前同じような事を言ってたな。
当然言った直後に針ネズミになったが。
「しかし、親は大切にするもんだぞ?」
「そうは言っても苦手なものは苦手なんです」
「だったら克服しろ。親と喧嘩なんて不毛にもほどがある。お前は子供か」
「私はもう大人です!」
「ハメを外して外に出て人間に釣り上げられるのが大人なのか?」
「だとしたら……ずいぶん馬鹿な大人じゃな。もしくは阿呆じゃ」
「いくらなんでもそれは言い過ぎでしょう!」
「それには同意するが、マヌケなのは事実だな」
「それに関しては私にも言い分があります!
普通こんな場所で釣りしている人はいません」
穴場とはいえ、普通の人なら船でも来れない場所だしな。
「確かにそうじゃが、」
「普通じゃないからな」
空を飛べる人間は外ではほぼいないだろうな。その点では普通じゃない。
「普通じゃないのが悪いんです!」
「異常のどこが悪い」
「全部です!」
「やはり理解してもらえないか、残念だ」
「……どれだけずれていても無理じゃな」
「でしょうね……」
「それはともかく、そろそろ帰らなくてもいいのか?親は心配してると思うぞ?」
「そうですね。愚痴も聞いてもらえましたし、そろそろ帰ります」
「そうか。親と仲良くな」
「愚痴が言いたくなったらまた来るので、その時はよろしくお願いします」
「よろしくお願い下げだ」
「そうだ、自己紹介がまだでしたね、私はテレサ・S・メロウって言います。気軽にテッサと呼んで下さいね」
「人の意見無視か」
「それじゃまた」
「あ、待て…行ったか」
制止の言葉を投げかけたが、無視して飛び込まれた。
……あくまで人の意見を無視する気か、いいだろう。
確かここは海底まで50mはあって、砂地だから多少の渦なら怪我もしないはずだ。
「天、しっかり魚を持っておけ。撤退だ」
「わかったのじゃ。あまり被害が広がるような事にならぬようにな」
「加減はするから安心しろ」
ハートの6を取り出して、霊力を込めて海面へ投げ込む。すると、巨大な渦潮が発生した。
「キャー!!」
まだそれほど遠くへは行ってなかったようで、結構近くで悲鳴が聞こえた。
人の話はきちんと聞くべきだと俺は思う。
「よし、撤退だ」
しかし、魚が思ったより釣れなかったな……。
仕方ないが、足りない魚はスーパーで買おう。
そのまま家へと帰る
「お帰り〜」
家に入ると、フラン(大人ver)が出迎えてくれた。
「ただいまフラン。他のみんなは?」
「外でお茶会をしてるわ。お姉さまももう少し吸血鬼らしくすればいいのに……」
「日の下を歩く吸血鬼だからな。
細かいことは気にするな」
「その通りじゃ。そのような小さな悩みは無用じゃ」
「あなたは気楽でいいわね」
「神に吸血鬼の考えはわからんのじゃ」
「喧嘩売ってるの?」
「おお怖い怖い、そのせいでお主の悩みを全て暴露してしまいそうじゃ」
「まずはその軽そうな口から壊すわよ?」
「下位とはいえ、神を舐めるなよ?吸血鬼」
またか……一触即発の空気をかもし出している二人、どうしてこう喧嘩っ早いのやら……
「二人ともストップ」
放っておけば確実に家が半壊する。
そうなる前に止めておかないと大変な事になる(主にご近所の主婦達の噂的な意味で)
「「は〜い」」
「よろしい。あとで血をあげよう」
「ありがとう。だから刀弥って好き」
「俺の価値は血液だけか……」
もしそうだとしたら、かなりへこむぞ……
「まさか、そんな事はありえないわ。
私は刀弥の全てを愛してるの。
良い所も悪い所も、刀弥の存在全てを愛してる。
血はその要素の一つにすぎないわ」
「俺も愛してるよ、フラン……」
「ん……」
唇に触れるだけの軽いキス。
お互いに物足りない事はわかっているのだが、天の前だ。
続きは今夜でってやつだ。
「コホン!イチャイチャするのはベッドの中だけにしてくれんかの?」
「!ああ、悪い悪い」
「なんだ、ヤキモチ?」
「まさか、目の前で砂糖どころか砂を吐きそうな程甘ったるい光景を見せつけられて胸やけ起こすところじゃ」
「だったらあっちへ行ったらどうかしら?」
「ここはわらわの家でもある。
どこへ居ようとわらわの勝手じゃろ?」
「強制排除と言う手もあるわよ?」
「やれるもんならやってみろ。吸血鬼」
「いいわ。存在まで破壊してあげる」
フランの妖気と天の神気がぶつかり合い、火花が散っている。
放っておきたい所だが、我が家は紅魔館ほど頑丈ではない。
二人の全力の喧嘩(と言う名の殺し合い)に耐えられる訳がない。
はあ……仕方ない、使いたくないが、最終手段しか無いな。
「喧嘩はやめろ。フラン、今夜は相手してやらないぞ」
「うう……それは嫌」
「天もだ。お供え物をしばらくストップされたくはないだろ」
「……仕方ないの……」
なんとか矛を納めてくれたようだ。
火事は起こる前に食い止めるのが一番。
起こってからでは遅い。
「わかったな二人とも、毎回言う事だが、家族は仲良く。
しかし、何度言わせる気だ。いい加減にしないと怒るぞ?」
「「ごめんなさい……」」
「反省したならいい。
夕食の支度をするから咲夜を呼んで来てくれ」
「もういるわよ。
迎えに出れなくてごめんなさいね」
時間が止まる際の独特の感覚がしたあと、後ろから声がした。
「気にしてないよ。
それよりも、後ろから現れる癖はまだ抜けないな」
「仕方ないじゃない。
白黒を撃退するのに真正面から挑んでも落とされるだけだったから、習慣になっちゃたのよ」
「まあ、時間をかけて慣れてくれればいい。
時間はまだ沢山ある」
「私には時間なんていくらでもあるわ。
魚も沢山あるけどね」
「座布団一枚とはいかぬぞ?」
「なら一マイルかしら?」
……能力も使わずに時間を止めるだなんて……
「咲夜、いくらなんでもそれはないだろ……」
「「……下手じゃの(ね)」」
「おかしいわね、絶対に受けると思ったんだけど……」
「「「絶対に無理だ(ね)(だわ)」」」
「お嬢様に紫さんまで……」
「紫、レミリア、夕食は和食でいいよな?」
「嫌いじゃないわ」
「しばらく食べてなかったからいいわね」
「なら待っていてくれ。数分で用意しよう」
時は過ぎ、夕食後
「そう言えば、今日は面白い相手と会った」
「誰かしら?」
「私も気になるわね」
「人魚の姫様。名前は確か……」
「テレサ・S・メロウじゃの」
思い出そうとして唸っていると、天が覚えていてくれたようで、代わりに言ってくれた。
「そうだ。どうも人の名前を覚えるのは苦手でな」
「名前だけなら聞いた事があるわ。セイレーンとメロウの王族の間に生まれた人魚、かなりの大物ね。
どこで会ったの?」
なるほど、Sはセイレーンの略だったのか……
「いつもの釣り場で釣り上げた。エビでタイを釣るならぬ小魚で人魚を釣るなんて事になるとは思いもしなかったがな」
「やっぱり刀弥は規格外ね……」
「正直いって、ご主人様は人間とは思えません」
「そう言ってくれるな。
こっちだって好きで規格外になった訳ではない」
「それじゃ、お話はこれくらいにして、そろそろ寝ましょうか」
「アマノ、ところでお前はいつ出て来たんだ?」
いつの間にか隣に座っていたアマノに視線が集まる。
「夕食の後からですね。まったく、なんで夕食に呼んでくれなかったんですか?ぐれちゃいますよ?」
「剣の精だから食事は必要ないんじゃないのか?」
「いわゆる嗜好品という物ですね。
力の供給は余裕のある時のご主人様から吸い上げてますし、他の物から摂取する必要はないんですが、心の満足と言う物ですね。
やっぱり霊力だけでは物足りないと言うか、本音を言うと美味しい物も食べたいんです」
「…お前はどこの暴食王だ」
頭を抱えて唸る。
食費がかさむ……どっかで割のいいバイトを探そうか。
「え?私は確かに王族に使用された事もありますが、どちらかと言えば神に近いですよ?」
「もういい。今日は寝よう……」
「私の相手、忘れないでね?」
「忘れてた、明日じゃダメか?」
フラン、今日は疲れてるんだが……
「ダメ。そうやって先週も結局相手してくれなかったじゃない!」
「……世の中はうまくいかない事だらけだ……」