今回は50万PVということで、いつも内容に力が入っております
50万PV突破記念
「えーりんさん」
「違うわよ。人の名前位キチンと呼びなさい」
伸ばした方が呼びやすいんですけど
「それよりも、この二人どうにかしてください」
「トーヤ!大好き!」
「姫様!」
今に至る経緯を説明すると、少しだけ時間をさかのぼる必要がある。今日の朝、咲夜に「置き薬が切れたから永遠亭まで行って貰って来て頂戴」と言われたので、慧音さんの家に居た妹紅に頼んで迷いの竹林を案内して貰った
「輝夜アァアァァアアア〜!!!」
……相変わらずその癖抜けないな
「その門をぶち破って入る癖いい加減にやめろ。普通の魔法使いじゃあるまいし、第一迷惑だろ……」
二人とも仲良くすればいいのに、何でこう殺し合いばかりするのか……
「待ってたわよ妹紅!!」
「死ねやゴルアァァァ!!」
「護身『スタングレネード』
俺の前で殺し合いなんかするな。修理する方の身にもなれ」
殺し合いが始まる前に止める。修理するのはいつも俺なんだから、面倒くさいにも程がある
「それよりも、いい加減2人とも仲良く出来ないのか?」
「「無理」」
「だったら無理でもしろ。2人とも他の人に心配かけてる事を知らないのか?輝夜は永琳さんに因幡たち。妹紅は慧音さんに寺子屋の子供たち。それに俺もこう見えて2人のことを心配してるんだぞ?」
「「知らなかった……」」
こいつらは俺のことを何だと思ってるんだ?
「それはいいとして、輝夜は脱ニート達成できたのか?」
「ウ……それは、」
「どうなんだ?」
「できてません……」
やれやれ……やっぱりか
「輝夜ザマァww」
「妹紅も、殺し合い以外の楽しみを見つけろ」
「グ……」
「妹紅ザマァww」
ここらはいいだろう。少し先へ行こう
中へ入ってしばらく
「エーリンさん、久しぶりですね」
「私は永琳よ。伸ばさず呼びなさい」
いいじゃないか。伸ばした方が呼びやすいし
「それはともかく、紅魔館の置き薬が切れたので貰いに来ました」
「そろそろ切れる頃だと思って作って置いたわ。薬はそこ」
「ありがとうございます。それじゃこれで」
薬を持って立ち上がり、そのまま退室しとうとする
「痛!」
首筋に何かが刺さるような痛みが走り、急激に意識が薄れて行く。恐らく薬だろうが、速効性のため解除するのが難しい
「あ、れ?」
「ちょっとだけ眠ってもらうわ。安心して、副作用とかはないから」
そのまま意識が完全に落ちて、最初に戻る
「それで今に至るっと」
「誰に説明してるのかしら?」
「気にしないでくれ。それよりも、惚れ薬でも飲ましたのか?」
「当たらずとも遠からずと言った所ね。新しく作った好意を増幅する薬を飲ませておいたわ」
あんたはどっかの神様か……
「そろそろ帰らないと紅魔館のみんなが心配する」
「それについては因幡を行かせておいたわ。今夜はここに泊まるってね」
「で?俺にどうしろと」
「そのまま姫様を好きにしていいわよ」
「それじゃどうもしない。手を出したら嫁に怒られる」
「怒られる前に私が殺すわ」
「こいつもいるし」
鈴仙が人差し指をこっちに向けて威嚇している。こっちも人差し指を向けて……
「ガンド」
呪いを放つ。当たれば体調を崩す呪いだ
「キャ!何するんですか!!」
ッチ...…紙一重で避けたか
「強いて言えば八つ当たり。行き場の無いイライラをぶつけてみた」
「そんな迷惑なことをしないでください!」
「元はといえばお前の師匠が原因だ」
「だったら師匠にあたってください!」
「何を言う。年上は尊敬すべきだ。八つ当たりなんかできる訳が無いだろう」
「年齢はあなたよりも私の方が上です!」
確かにその通りだ。だが、
「訂正しよう。精神的に大人の女性に限定する。
お前は精神的に見れば同年代だろ」
「いいでしょう。最近暴れてないですし……
表へ出ましょう。身の程を教えてあげます」
「丁度いい。少し暴れたいと思っていた所だ。新しい魔法の実験台も欲しかった所だしな。
しかし、女性ならもう少し言葉づかいに気をつけることだ」
クックック……楽しみだ
「同感ね、負けた方はお仕置よ。それと、後片づけに困るから銃を使うのは無しね」
「わかりました。さて、行こうか」
「私を子供扱いした事を後悔しなさい」
外へ出て、空高く舞い上がる
「あれだけ言っておいて早速逃げですか」
「低空だったら永遠亭に被害が出るからな。
永琳さんに迷惑が掛かる」
「さてと、あんな事を言っておいて中途半端な痛みで済ませないわよ」
「勝負方式は弾幕ごっこ。難易度はノーマル。スペルカードは2枚。ハンデだ」
満天の星空の下での弾幕ごっこか、いいね。
スペルカードを2枚取り出す。その内1枚は白紙
「ではこちらも2枚で」
互いに宣言する。開始の合図は流れ星
「先手必勝だ。抜刀『無色の払い』」
過程を短縮して接近。居合を繰り出す過程を限界まで短縮。音の壁を切り裂き、刀の軌道に沿って白く輝く弾幕と無色透明の弾幕が放たれる
「クッ!甘いです!!」
「甘いのはそっち。『トランプマジック』」
魔法を発動。トランプが周りに乱舞する。その中から無造作に3枚つかみ確認する
「スペードのJとダイヤのK、それとジョーカーか
『炎帝の息吹-ルナティック-』」
「う、ウソー!!!」
スペードは風、ダイヤは火、ジョーカーはランクをルナティックまでアップさせるか、全属性での使用が可能だ
周りに乱舞するトランプが弧を描き飛んで行く
「一枚一枚が人を消し飛ばすエネルギーを持ってるから当たらないように気をつけろ」
さらに追い討ちに炎の壁が風に煽られながら迫る
「無理無理絶対無理です!!!」
すっかりパニックになった鈴仙を球形の檻で囲む
「炸裂、方向指定、外」
囲んでいる鈴仙には攻撃が行かないように外へ破裂させる
「は、はは、ははははは……」
半ば犯狂乱になって笑っている。
「……どうしようかこれ」
とりあえずエーリンに渡しておこう。
笑い続ける鈴仙の耳をつかみ、降下する
「もう終わったの?」
「俺の勝ちです」
「師匠〜!」
「お仕置ね。こっちへおいで因幡」
その注射器の中身はなんですか。蛍光色の液体が沸騰してますよ
「と〜や〜?」
「暑苦しいから寄るなニート姫」
待てよ?これを天狗に見られたら……
パシャ……
乾いた音がしたので、慌てて空を見上げると、予想どおり……いた
「マズ!!」
「逃がすか!」
助走をつけて飛び上がり、火の魔法で戦闘機のように加速する
先回りする
「さて、さっき撮った写真をフィルムごとよこせ」
「な、何の事でしょうか?」
射命丸、笑顔が引きつってるぞ
「さて、よこせ」
「い、嫌ですよ!スクープなんですよ!」
「もっとマシなのを探せ」
「これ以上のスクープなんてありません!!」
「⑨でも取材してろ。あいつのイタズラは結構おもしろい」
「無理です!私の好奇心を満たすにはもっと刺激的な記事がいいんです!!」
「羽をもぐぞ?」
「あややや……て、あれ?」
「!!!」
急に霊力の制御が利かなくなった。このままでは、
「マズイな。これは死ぬ」
地上300mから地上へ真っ逆さま。死ねる。リミリアとフランの同時タックルよりも死ねる。
地面に衝突すれば潰れたトマトだ。
制御を取り戻そうとするも、どうもうまくいかない
「……諦めるか……」
すまんな。レミリア、フラン、咲夜、紫。あんなこと言っといて責任も取らずに死ぬことになるとは……。
許してくれとは言わないさ、亡霊になってから会おう
地上まであと100m。霊力のコントロールはまだ戻らない。意識を落として、痛みを感じないようにするか。
………………………………
「あやや……困りましたね。助けたのはいいのですが、起きません」
困りました……このことが天魔様にバレれば……
「わしがどうかしたか?」
「て、天魔様?」
「ほう……あの4人からこやつを奪って来たか」
「い、いえ、そういう訳ではなく、私を追いかける途中で何故か落ちてしまいまして……」
「そうか、なるほど。まぁ放っておけば起きるであろう」
ウルサイな……冥界はもっと静かだろ
「ウルサイ……」
少し騒がしいので起きる。
「おお、起きたぞ」
「ようやく起きましたね」
……天魔に射命丸?てことは
「よかった。まだ死んでないか」
「当然です。私が助けたんですから」
「なるほど……助かった」
「お礼に見逃してくれますか?」
「スペードのK。スペルカード10枚分の威力はある。礼だ受け取ってくれ」
「……10枚ですか」
しかし、霊力の制御不能の原因はなんだったんだ?
パチュリーに聞くか
「久しぶりに今夜は宴会でもするか?」
酒か……未成年だが、興味はあるな
「俺は未成年だが、2、3杯程度なら大丈夫か?」
「あのー、私の事は?」
「命の恩人にひどい事するわけには行かないだろ。
それじゃ天魔、宴会場はどこだ?」
「こっちだ。2、3杯と言わず1瓶くらい空けてみろ」
「悪いが、明日も紅魔館で仕事がある。1瓶は無理だ」
「残念だな」
「そう言うな。射命丸、お前も来るんだろう?」
さっきからトランプをいろいろな角度から眺めている射命丸に話しかける
「これ……10枚じゃすみませんよ?軽く100枚分くらいあります」
「それはどうでもいいから、早く行くぞ」
数分星空を眺めながら歩き、宴会場へ到着。
「なんでロリ鬼以外いないんだ?」
天狗はおろか妖精すらいない
「言ってないからな」
「なるほど。だからこいつ以外いないのか」
「酒はどこだい?待ちくたびれたよ」
「しかし、そんなに飲んでも大丈夫なのか?」
こいつと出会う時はいつも酒を飲んでいる。鬼にはガンとかは無いのか?
「鬼は酒飲みだからね。酒呑童子って知ってるかい?」
「知ってる。お前の先祖がそれか?」
「そうじゃなくて、鬼は種族全体が酒飲みなんだ」
「だからアルコールはいくらでも大丈夫なのか」
「いくらでもって訳じゃないんだけどね〜」
「持って来たぞ。秘蔵の酒だ」
萃香と話していると、天魔が酒と杯を持って来た
「そら、まず一杯」
「ありがとう」
受け取って一気に口に含む
「ブーーーーーー!!!!
ゲホッゲホ!!の、喉が焼ける!!」
「どれどれ……私も一杯。
ゲホッゲホ!!これはちょっとキツイね」
「それは、アルコール度数95%!?スピリタスか!」
外の世界で、最高のアルコール度数を誇る酒だ。道理で喉が痛いわけだ
「いやいや、すまんな、間違いだった。こっちはまともな酒だ」
「焼酎?」
確かにさっきのよりはまともだ。
「すまんが、今飲んでも味がわからん」
口の中が痛くて熱くて、唐辛子を口に含んだ気分だ
「なら私が頂きます」
一気飲みか
「しかし、もう酔いが回って来たな」
全て吐き出したつもりが、少し飲み込んだみたいだ
「あやや〜……」
「あややも酔って来たみたいだよ」
「そうだな。刀弥、送ってやれ。わしはこの鬼と飲み比べをする」
「わかった」
フラフラしながらも、射命丸を抱えて飛び上がる
射命丸の家に着いたが、どうしたものか
「あ、マズ……」
強烈な眠気が襲ってきた
side out
side aya
「む〜……眠っちゃいましたか……仕方ないですね。
外に出しておけば風邪を引きかねませんし、家に入れますか」
しかし、酔っいるとはいえ、男の人を家に入れるのは初めてです。ちょっと緊張しちゃいます
「起きてますか〜?」
「zzz……」
「ダメですね。寝ちゃってます」
でも、改めて見ると、こんなにカッコイイ顔してたんですね……。
レミリアさんに聞いた話によれば、外見に惹かれたのではなく、彼の放つ優しい雰囲気。側にいれば包み込まれるような感じがする。そこに惹かれたらしいのですが、わかるような気がします
「ッハ!?私とした事が、変な事を考えてしまいました」
……こんなに側にいて安心する相手は今までにいませんでしたし
「まぁ、寝ているのなら何もしてこないでしょう」
家に入り、布団を二人分敷き、布団を掛ける
それにしても……刀弥さんは、本当に寝ているのでしょうか
「あの、本当に寝ているんですか?寝ているなら、寝顔を激写しちゃいますよ〜?」
「……おかあ、さん……」
「!!!」
なんだ。寝言ですか……
「……何、で……死んだの…………」
寝顔に一筋の涙が流れる
へ?刀弥さん……孤児、だったんですか?
「……なんだか、ひどくうなされてるみたいですね」
……添い寝してあげますか。
布団に潜り込む……
「顔が、こんなに近くに……」
チョットだけ……そう思い体に触れる
「意外と、細いですね……」
男の人はもっとガッチリとしたものだと思っていましたが、細くてしなやかですね
「本当に寝ているんですか?」
ほっぺを指でつつく
「……ん〜?」
ハゥウ!寝ぼけてまぶたをこする仕草が子供の様でたまりません!
「何で射命丸が俺の横に?」
「いえ、別に深い意味はありません。驚かせようとしただけです」
「そうか、ファァァ……お休み」
あやややや……また眠ってしまいましたか
「ダメです。まだ眠らないでくださいね、いろいろと聞かなければいけない事が有るんですから」
「そうか、出来るだけ手短に頼む」
「はい、あれ?顔が真っ赤ですよ?」
「酒のせいだ」
「なら何で逃げるんですか?」
「早く寝たいからだ」
「む〜……だったら、最後に超重要な質問を……
貴方は、私の事をどう思っていますか?その、私の事を……す、すす……や、やっぱりい、今の質問はのーかんでお願いします!」
「そうだな、嫌いではない。だが、好きかと聞かれればわからない。どちらかと言えば『……』、だな。
これが今答えられる精一杯だ」
「ほ、本当ですか!?」
「だが、もしも俺に興味が有るのなら、やめてほしい」
「母親がいない事を知られたくないからですか?」
次の瞬間、ナイフの様に鋭い敵意が向けられましたが、一瞬で霧散しました
「さっき寝言で言ってました」
「……そうか。母親だけでなく、父親もなんだがな……ここまで話したのは酒のせいという事にしておいてくれると嬉しい」
「そうですか……辛くないですか?」
「辛くはない……今は皆がいるからな」
これは嘘だ。そんな顔をして言っても説得力がありません
「話は変わるが、将来は幻想郷の守護者にでもなろうと思っている」
「今日はやけに口が軽いですね」
「酒のせいだ」
「しかし、そんな大事な事をなぜ私に?」
確かに大きなスクープですが……
「お前を信用しているからだと思う」
「……///」
「クックック……顔が真っ赤だぞ?」
そんな、嬉しいような、恥ずかしいような……
「そろそろ…おやすみ」
「え?ええ〜?!」
今度は完全に寝てしまいましたか……ですが、この状況は恥ずかしいです……
私の膝を刀弥さんが枕にしている。俗に言う膝枕というものだ
「なんでしょうか……この胸の詰まるような感じと、胸の高鳴りは……」
もしや、これが恋というものなのでしょうか……
だとしたら……
困りました……この人を好きになってしまいましたが、皆にどう報告すればいいんでしょうか
「まあ、その時はその時で堂々と発表しますか。
私を惚れさせた責任、取ってもらいますからね?」
今日は寝ましょうか
射命丸の恋心でした。
いっそ射命丸も攻略対象にしてみようかと思います