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  幻想郷訪問録 作者:黒羽
作「久しぶりにアクセス確認をしてみたら、既に30万を越えていて35万も越え、もうすぐ40万になります」
刀「なんでこんなに人気なのかが不思議で仕方がない」
天「その通りじゃ。作者の悩みは『勉強がはかどらない』なのに、本職をないがしろにするとは何事じゃ!」
作「そうは言われてもな、俺は勉強が苦手なんだよ......」
刀「やれば出来るのにやらないからだ」
作「おっしゃるとおりで。
 それはともかく、今回は「記念じゃの。待たせてごめんなさいくらい言えんのか?」すいません......」
30万PV&35万PV突破記念~文化祭~
 今日は文化祭。うちの学校は五月に文化祭を行なうのだが、正直きつい。主に財布の中身が......
 
「しかし、お前のクラスはどうしてこんなに俺の財布に深刻なダメージを二年連続で与えてくれるんだ?」
「気にすんなって!おかげでこっちは商売繁盛だ!」
「ま、美味しけりゃそれでいい。まずかったら暴れるが、お前のところの焼き鳥は絶品だから許してやろう」
「あんがとよ!」

 こいつは俺のひいきにしている焼き鳥屋の息子で、名前は藤原洋介。何でもかなり昔からの老舗らしい。起源はたしか平安時代だったか?
 それは置いといて、突然だが俺は焼き鳥が好きだ。特に塩味の皮、ネギマ、砂肝が好きだ。腿もいいが、やはりさっきあげた3つには敵わない。
 こいつの親の経営している焼き鳥屋、俺はそこの常連客である。2週間に一度は立ち寄るほどだ。いつの間にか顔と名前を覚えられていた。
 ちなみに今日は3000円買った

「なんでお前はそんなに焼き鳥が好きなのか......」
「隆二か、自分でもよくわからん。昔のサバイバル生活のおかげかな?」

 小学校の頃は、親が死んでからなんとなくで始めた超節約生活で、野鳥を捕らえて食べていたりした。そのせいで何度か警察に怒られたが、一度事情を説明すると毎回お金をもらえた。同情して泣いているところに『同情するならお金をください。役所の援助じゃまともな生活が送れないんです』と言うと必ず2000~10000円もらえた。

「思い返せば、あの頃のおかげで今があるんだよな~」
「それはいいから、お前のお勧めは何だ?焼き鳥マニア」
「ん?そうだな・・・あいつの親の店はどれも絶品だぞ?それと、家で焼くのなら塩か醤油ダレがいいな。あと、今まで食べたことのある種類の鳥だと......雀がよかったな。小骨は多いが味は結構いける。それと、一番はダチョウ。あれは味に少し癖があるけど、慣れればそれが病みつきになる。
 最後に、スーパーのタレ。アレはダメだ。甘すぎて鶏の味を殺してる」
「流石」
「どうも。それと、鳥ではないが、蛇。マムシは特に美味かった」

 一度家の中にいたのを処分に困ってそのまま美味しくいただいたことがあった

「......ワーオ」
「やるね~」
「いつの間に俺の後ろに出てきたんだ?気配が全くなかったが」
「いつものことだから気にしなーい。それよりも、いくら買ったんだい?」
「当ててみな?」
「そうだね~......ここは賭けで3000円!」
「正解。景品として焼き鳥を3本やろう」
「ありがと。それより、うちの出し物覚えてるよね?」

 たしか......覚えてないな。焼き鳥を買う事しか頭になかった

「悪い。覚えてない」
「あんたのことだからそんなところだろうと思ったよ。コック長」
「ああ、そういえばお前そんな異名もあったな」
「味にはうるさいからな。なんだかんだ言っても」

 去年の文化祭で、クラスで一番料理の上手な女子の作った料理にいろいろと問題点を指摘したら、『あんたが作ってみなさい!』みたいなことになって、それで無難に同じものを作って出したら『やっぱり今年はあんたが作りなさい』で、そのままコック長という二つ名がついてしまったわけだ

「しかし、あの女子の顔は笑いもんだったな」
「確かに。あの子には悪いがあの顔は笑えた。
 自信に満ち溢れた顔がムンクの『叫び』みたいになってたのは笑う以外にはないだろう」
「あー、その通りかも」
「「だろ?」」

 珍しく隆二と息が合った。今日は良いことがありそう...にないな

「さて、そろそろ厨房だよ。着替えて着替えて」
「着替えるってもエプロンつけて三角巾とマスクするだけだろ?」
「俺はいいが、客寄せは頼むぞ?」
「任せてチョンマゲ!」
「古!」

 それはいつのネタだかなり古いぞ

「あっはっはー!今年のウェイトレスの衣装はサッキュンの提案でメイド服なのだ!」
「ああ、先生に却下された奴だろ?」
「無理やり通したか?」
「無理やりじゃないよ。却下したのは西藤先生だけで他の先生は賛成だったよ?
 しっかし、あのオッサン、なにが『メイド服はロングスカート以外認めん!』よ......」
「西藤先生とは後でじっくり話し合う必要がありそうだな」

 でも、咲夜のロングスカートか......案外似合うかも。今度お願いしてみよう

「それはともかく、材料はあるんだよな?」
「ざっと百人分!去年の売れ行きから見てそれくらいは必要だと判断してね」
「なんでまた......」
「あんた料理は一流レストランクラスなんだよ?そこん所わかってないね~」
「評価してくれるのはありがたいんだが、一流レストラン、行ったことあるのか?」
「う......痛いところを、実は行ったこと無いんだよね~」
「だろ?俺の料理はよくて二流の上程度だ。
 藤原のところのタレの味も解明できてないのに一流なんて夢のまた夢」
「あそこのは一子相伝の味って奴だからな~親父さんにしかわからんだろ」

 あの味は歴史以外に何かがある。そこまでは確かなんだけどな~......その何かがわからん

「ともかく、そろそろ開店時間だ。はじめよう」
「あいよ。指示しっかり頼んだぞ。ミスしたら凉子に怒られちまう」
「皆ー!頑張るよ!」
『おっしゃー!』

 クラス中からやる気に満ちた声が出る。ここの売り上げは全クラスのランキングで出るからな。
 たぶん二年連続売り上げナンバーワンを目指して気合が入ってるんだろう。
 去年はぎりぎりだった。藤原の焼き鳥と僅差で勝利だったが、今年はどうなるやら

「さあ、いよいよ開店だ。オーダー!」
「2番の席がオムレツBランチ1つ、紅茶もダージリンを1つ!3番の席はミートスパを2つと特性焼き鳥パスタを1つ!」
「いきなり裏メニュー!?ってことは藤原か!」

 大急ぎで調理を進めながら、こちらに手を振っている藤原を見つける。あいつと極少数にしか裏メニューの存在を知らせていない......俺の成果を見に来たか......

「おっしゃ!特性焼き鳥パスタ、とミートスパできたぞ!」
「持ってくよ~」
「おい、こっちはオムレツBランチできたぞ!」
「はいはーい」
「次のオーダー。~-...////」
「~-。・・」

.........................................................................................


「お疲れ~」
「中庭で休んでくる......」

 腕が~...もげてもおかしくないくらいに疲れ果てている

「ゆっくりして逝ってね!」
「お前が逝って来い」

 中庭へ行くなり藤原がいた......

「しかし、うちの味をアレだけ再現できるとは、流石!」
「まだまだ未完成だ。お前のタレには歴史以外に何かがあるんだが、それがわからん」
「俺にもわからん。親父が言うにはなんかの粉末だって言ってたが、詳しいことは教えてもらってない」
「だろーなー......」

 並んで寝そべって会話をする。

「しかし、お前ってどうしてそんなにもてるんだ?」
「俺にもわからん。こんな俺のどこが良いのかさっぱり」
「よく考えてみればお前って、顔だけじゃなくってなんかあるんだよな~。
 言うなればうちのタレの隠し味みたくわかりそうでわからないものだな」
「そーだなー」

 空に流れる雲を見ながら話す

「わかんねーなー......」
「ふあぁあー......そうだなー......」

 あくびを出しながら話す

「早苗ちゃんかわいかったなー......」
「そーだなー......」

 今とんでもない事言わなかったかこいつ

「お前もそうだったのか!このムッツリめ!」
「何を言わせるこの焼き鳥男」
「早苗ちゃんのメイド服見て興奮したんだろ?え?このムッツリめ」
「メイド服だったら咲夜でなれてる」
「がーん!」
「さて、ゆっくり逝け」
「ギャーーーーース!!!!!」
「俺を変態扱いした罪は重い。日本海溝よりも深く反省しやがれ。ついでに言うと俺は紳士だこのヤロウ」
「アンギャーーーーーー!!!!!」

 頭を鷲掴みにして片手で持ち上げる。俗に言うアイアンクローだ

「頭が割れるー!!!焼き鳥割引券やるから許してくれー!!!」
「よろしい」

 手を放す

「いてて......お前ってそんなに力強かったか?」
「日々のトレーニングの成果だ。嘘だけどな」
「嘘かよ!」
「何が悪い。ついたらいけない嘘は笑えない嘘だけだ」
「嘘はよくないぞ?」
「ついてもいい嘘ならいくらでもOKだ」
「だから嘘はよくないぞ?」
「もう一回逝っとく?」
「マジ勘弁」
「ならいい。ん?」

 あの気配は......守矢の神か

「そうだ、委員長が呼んでたぞ?」
「ん?何の用だろ、行ってくる」

 さて、一般人には避難してもらったし、

「この前まで消滅しかけてた神様が神社を離れても良いのかが気になるところですが」
「それはいいじゃないか」
「私は止めたんだけどね~、諏訪子がどうしてもって言うからさ」
「信仰が厚いときよりもかえって具合がいいくらいだよ。感謝してるよ」
「さすがはアメノムラクモノツルギ」

 自称神剣なだけあって効果は大きい。今度ほめてやろう

「さて、うちのかわいい早苗はどこかな?」
「案内してくれるとさらに感謝しちゃうよ?」
「そんなことだろうと思いましたよ。こっちです」

 校舎の中へ入っていき、あいつのいつもいる屋上へ

「早苗~!」
「か、神奈子様!諏訪子様!?あれほど神社で大人しくしていてくださいと言ったのに!」
「さて、俺は休んできます。
 用があれば中庭へどうぞ。放課後まではそこで昼寝をしていますので」

 幸い、今日は予定もない。久々に一人の時間を楽しもう
 
「枕はっと、あった」

 かばんの中から愛用の枕を取り出し、シーツに包んでそのまま寝る...

「zzz...」

 今日は晴れ。五月の太陽の光を浴びながらの昼寝はなかなか気持ち良い。美鈴とは違い、俺はきちんと仕事をしているのでOKである

.........................................


「神様ってのは夢にも干渉できるもんなのか?」
「なんとなく出来るかなーと思ってやってみたら出来たんだ」
「諏訪子様、迷惑ですからやめてください」
「いや、入ったのは良いんだけど、出方がわからなくてね~」
「なんという無責任」
「それを言われるとつらいねー」
「入ることが出来たんだったらその逆の方法をすれば良いだけでしょう」
「そうだね。でもこのままでいさせてもらうよ」
「夢でさえ俺の1人の時間はないのか......」
「いまさら1人も何も無いだろう。ところで、早苗の件なんだが「前にも言ったとおりお断りさせてもらいます」
 むー、いまさら4人も5人もそう変わらないだろう」
「俺にそこまでの甲斐性はありません」
「だったら愛人でも良いんじゃない?」
「本人の意思も聞かないで話を進めないでください。それに、愛人を作る気もありません」
「うん。やっぱり君は早苗を預けても問題ないね」
「ですから、本人の望まないことをするわけにはいきません!」
「やれやれ、頑固だねぇ」
「頑固で結構です!」
「朴念仁。いい加減に気付いてあげなよ」
「うすうす感じてはいましたが、俺にはふさわしくありません。
 紫、レミリア、フラン、咲夜だって俺には正直ふさわしくないと思ってるんですから、やることやっといて責任を取らないってのも俺の性格上できないので宣言しただけです」
「なるほど~......それは良いことを聞いた」

 ......地雷踏んだか?

「でもね~、最近私もご無沙汰だしね~...そうだ!早苗がいやなら私はどうだい?」
「なおさらダメです!神様でしょうが!!」
「神と人との結婚なんて別に良いじゃない。妖怪や吸血鬼とも婚約したんだし」
「これ以上は増やせません!」
「いいじゃんいいじゃん。責任とかは取らなくても良いからさー」
「それでもです!大体、ここは俺の夢の中!俺の世界と同じです!強制排除です!」

 迫ってきた神様を夢の中から強制排出。そして慌てて飛び起きる。

「まったく......人がのんびり昼寝してたのに、夢の中にまで出てくるなっての......」
「刀弥、探したわよ?」
「咲夜、悪い。ちょっと昼寝してた」
「妹様が怒るわよ?」
「それはいやだな」
「なら早く立って、家まで帰りましょう?」
「そうだな。そうしよう......ああ、咲夜。一つ聞きたいことがあるんだが、いいか?」
「なに?」
「俺のどこが良いんだ?」
「さあ、どこって言われても......よくわからないけどなんとなく良いのよね」
「そうか。変なこと聞いて悪かった」
「いいわよ。別に変なことでもないし」
「ありがとう」

 軽く触れるだけのキスをする

「フフ、いつもより積極的ね」
「日頃のお礼だよ。深い意味はない」
「そうね。さ、帰りましょう。明日もあるんだし、今日は休んでおかなきゃ」
「うん。そうしよう」 
 
今回は神様大暴走です!
この話は番外なので、本編には...関係あったりして