番外編を挟みましたが、今回はすこしシリアスで行きます
幻想郷へ そして天狗への復讐
「スキマ」
「なにかしら?」
「お前のせいで久々の学校を早退することになったが・・・どう責任を取るんだ?」
「体で?」
ふざけるな・・・
「冗談よ」
「そういう悪質な冗談はやめろ」
「求められれば答えるわよ?」
「冗談でもやめてくれ・・・」
「ま、学校に関しては心配いらないわ、私が認識の境界をいじって公欠扱いにさせといたわ」
「そうか、で、俺の人間関係は?」
むしろそっちのほうが問題だ
「それに関しても同じよ。私とあなたは恋人同士・・・何も問題はないわ」
「お前を恋人にした覚えは無い」
「あら、やることやっといてそれはないんじゃない?それに私、殿方に体を許すのはあなたが始めてよ?」
嘘を言っているようにしか聞こえん
「嘘じゃないわよ?」
「絶対嘘だろ・・・」
「嘘じゃないわよ」
「嘘じゃないとしても、なんでお前は俺に、その・・・」
言葉に詰まる
「なぁに?」
「・・・体を許したんだ?」
恥ずかしい。恥ずかしいが聞かねばなるまい・・・
「あなたが気に入ったから」
Why?今なんと?
「だからあなたが気に入ったから。吸血鬼の姉妹が溺れるのも分かるような気がするわ」
(おかしい。明らかにおかしい。俺はこいつに対してはものすごく失礼な態度しかとってないぞ?それにお前に気に入られても全くうれしくない!))
「それよ。あなたのその態度。そこが気に入ったの。初対面で人(妖怪だけど)をババアだのスキマだの言ってくれたのはあなたが始めて・・・」
「だからそこが気になってるんだ。それ以前に人の考えを読むな」
「普通の人間なら、妖怪、吸血鬼に関わらず、それらの類を見ればまず畏怖の目で見るわ。
なのに、あなたはそれをしなかった」
(うーむ、いまいち理解できん。確かに畏怖の目で見てなかったのは確かだが・・・レミリアなんて見た目小学生くらいだし)
「初対面で妖怪だの何だの怯えててもしょうがないだろう?
その気になればお前ら妖怪は、人間なんてすぐにくびり殺せるわけだし」
「その通り。でもそこで怯えない人間はあなたくらいじゃないの?」
「そうでもないさ。人間遅かれ早かれ、理由はどうあれいつかは皆死ぬ。老衰をはじめ怪我病気交通事故殺人犯罪災害遭難、色々とある。
妖怪はその数ある理由の中での一つに過ぎない。俺はそう考えている」
俺の考えを述べてみる・・・
「それもそうね・・・なら今ここで死んでみる?」
「だが断る。それに本気で殺す気があるなら家にいた時点でいくらでもチャンスはあったはずだ。
寝首をかくなり、その・・・やってる最中なり、他にも
それなのに殺さなかったのは殺す気が無いから。違うか?」
「その通りですわ。名推理恐れ入りました。じゃ、幻想郷へ戻りましょう?今日は幸い週末ですし」
「俺の予定は?」
「知りませんわ」
そしてそのまま悪趣味なスキマ空間へと落とされた・・・
そして気がついたときには、
「青年落下中ってか?」
地上500m位から地面に向けて真っ逆さまだった
「飛べなかったら洒落にならんぞ。何考えてるんだスキマは・・・」
そのまま空中浮遊に入ると、目の前に紙がピラピラと舞って降りてきた
「なになに、えーと、『そこは妖怪の山の上空だから哨戒天狗に気をつけなさいね、愛しのゆかりんより(はぁと)』・・・ふざけてやがる・・・」
そう思い紙を丸めてポケットに突っ込み、
「哨戒天狗とやらがやってくる前に「そこの人間!」遅かったか・・・」
なにやら犬耳天狗(仮)がやってきた
「すまない、悪気は無かったんだ。ここがドコなのかも分からんし、私有地だったのなら謝ろう。この通りだ」
そういって頭を下げる
「知るか!人間がこの妖怪の山に知らずに入ってこれるわけが無いだろう!」
(スキマのやつ・・・恨むぞ・・・)
「では、どうすればいい?ついて来いというのならついていくし、帰れというのなら帰ろう」
一応確認しておく
「ほう、誇り高き白狼天狗の私に向かってそのような口を聞くとはな・・・死n「やめなさい椛!」文様!?」
(血を見ずにすんでなによりだ・・・ん?文?・・・!!)
聞き覚えのある名前を聞き、声が聞こえてきた方向に殺気を込めた視線と質問を投げかける
「ほう、俺の前に出てくるとは、大人しく湖の魚の餌になる覚悟ができたようだな?」
「ナ、ナンノコトデショウカ?」
「自慢のよく回る舌が空回りしてるぞ?
お前の書いた新聞の題名、たしか『紅魔館の吸血鬼姉妹、幼女趣味の外来人の餌食に!?』だったか?
よくできた記事だったなぁ・・・そう思わないか?そこのあんた」
「ハ、ハイ(何この人間、怖すぎる!)!!」
「そう思うよなぁ。やっぱり・・・あんたのせいで俺は人形遣いには「私はロリコンに名乗るような名前は持ってないわ」と言われ、慧音さんには「君は幼女趣味なのか?」と聞かれたんだぞ?よくもあんな真実ゼロの記事を書けるよなぁ?天狗」
「ハ、ハハ、ハハハハハー!」
笑い出して逃げようとする烏天狗の羽を引っつかみ、魔法で拘束
「Einschränkung 《束縛》逃がさんぞこの怨敵め」
「も、椛!何とかしなさい!上司命令です!」
泣きながら部下に助けを求める烏天狗。しかし
「し、知りませんよ!話を聞く限りでは文様に非があるようにしか聞こえませんでしたよー!私まで巻き込まないでくださいよー!」
見事なまでに断られた
「いい部下をもったな?烏天狗?」
「は、薄情者ー!」
ものすごく悲痛な叫び声を上げているが、哀れとは思わない。俺の心の傷のほうが大きいからな
「罪には罰を、常識だろ?さて烏天狗、めんどくさいから烏でいいや、
粗相は済ましたか?神様にお祈りは?ガタガタ震えて命乞いをする心の準備はOK?」
某死神執事のセリフを借りて死刑宣告を下す
「ストップ!」
引き金に指をかけると上から声が聞こえてきた
「だれだ?」
「天魔だ。妖怪の山の天狗の長だ。そいつを放してもらおうか?」
「知らん。それに人に物を頼むならもう少し穏やかに頼めんのか?そんなに殺気を込めてたら話を聞く気にもならんぞ」
「天魔さまに対して失礼だぞ!人間!」
「知るか、お前は黙ってろ」
拳骨一発落として黙らせる
「それはできない注文だ。俺はこいつに謝罪すらしてもらってないんだが?」
「それに関してはこちらが謝ろう。すまなかった・・・許してくれ」
「天魔様!?」
「いや、あんたに謝られても困るんだが?俺が許せないのはこいつであってあんたじゃない。
それと、あんたがそんなに軽く頭を下げていいのか?天狗の長なんだろう?」
「そうだな・・・射命丸!」
「は、はい!?何でしょうか天魔様?!」
「そやつに謝れ。そいつは強い。争いになりでもしたらどちらも無事では済まないだろう」
「それはいくらなんでも過大評価だと思うが?」
「そうでもない。あの八雲のお気に入りになるほどだ。
それほどのものに対しては態度も考えねばなるまい」
「・・・分かりました・・・申し訳ございませんでした・・・どうかお許しください」
(一気に態度を改めたな)
「はぁ、『だが断る』」
「「へ!?」」
「今のは冗談だ。新聞のお返しということでな。
ま、何はともあれ天狗の長が頭を下げたんだ。こっちも許さなきゃいけないだろう」
「そうか、ありがとう」
「ただし、仏の顔も三度までとはいうが、生憎俺は仏でもなんでもない。三度も我慢する気にはならん。
つまり、次は無いぞ?射命丸 文。分かったな?」
念のため脅しをかける
「は、はい!」
「それと天魔だったか?隠れさせている天狗を引かせろ」
「よく分かったな?解散!」
「これだけ大勢集めといて分かるも何も無いだろう・・・」
そろそろ紅魔館へ行くか・・・方角がわからん
「済まないが天魔、紅魔館へ行きたいんだが、どっちか分かるか?」
「失礼だぞ!人間!」
反省してんのか?こいつ
「「だまってろ」」
同時だったな
「すいません・・・」
「紅魔館はあっちだ。ところで何をしに行くのか聞いてもいいか?」
「俺のこっちでの宿泊先」
「はっはっは!吸血鬼の館を宿代わりにするか!さすがはあの八雲が気に入るだけあるな。
気に入った!何時でも山に寄るといい。他の天狗にも言っておこう!」
「・・・そんなんでいいのか?」
「そうです!人間を山に入れるだなんて「わしの決定に文句があるのか?」・・・滅相もございません」
「それじゃ、そろそろ行くよ。気が向いたらまた来させてもらいます」
「さっきとは態度がずいぶんと違うな」
「さっきまでは頭に血が上ってましたからね。それじゃ、さようなら」
そういって教えてもらった方向へ飛んでいく。あの姉妹は仲良くしてるかな?
今回のシリアスは前半少しだけでしたね。すいません。シリアスは苦手です
次回「吸血鬼姉妹との再会」
仲良くしてるか心配だな・・・