現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 社会
  4. その他・話題
  5. 記事

樽床議員へ1500万円迂回献金か 大阪の物流関連2社

2010年9月27日13時30分

印刷印刷用画面を開く

Check

このエントリをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

 民主党の樽床伸二衆院議員(51)=大阪12区=が代表を務める民主党大阪府第12区総支部が2005年、大証ヘラクレス上場の物流会社会長から個人献金の上限の2千万円のほかに、会長宅と同じ住所地を表記した同社の関連会社2社からも計1500万円の献金を受けていたことが明らかになった。高額寄付の名義を分散させる「迂回(うかい)献金」ではないかとの指摘が出ている。

 大阪府寝屋川市の樽床氏の地元事務所は「物流会社の関連会社で、それぞれの法人の判断で献金をいただいた。迂回献金という認識はなく、やましいところはないので、収支報告書に記載した」と説明している。

 05年の同支部の政治資金収支報告書などによると、物流会社会長から2千万円、物流会社から63万円の献金があったほか、会長や親族らが役員を務め、大阪市内の会長宅を所在地とする投資会社からも750万円の献金があった。この投資会社は05年5月に設立され、08年10月に解散している。

 また、大阪府門真市の会長宅の住所地を表記した別の関連会社からも750万円の献金があった。この会社は05年5月に移転して名称を変更し、08年12月に解散した。登記簿によると、経営コンサルティングや不動産管理を目的に掲げ、物流会社の社長室に勤めたことのある男性が清算人となっていた。

 物流会社の有価証券報告書によると、物流会社の役員には樽床氏の元秘書が07年に就いていた。樽床氏の秘書によると、物流会社の会長は、樽床氏が青年会議所で活動したころのつきあいという。

     ◇

 樽床氏は27日午後、都内の事務所で報道各社の取材に応じ、「迂回献金という事実は一切なく、便宜を図ったこともない」と述べた。献金者の物流会社会長については、「地元の地域活動団体で15年ほど前に知り合い、意気投合した。友人付き合いをしており、できるだけの応援をしたいと言われている」と話した。

PR情報
検索フォーム

おすすめリンク

キャロル・ニィレンダ氏のインタビューと関連グラフ特集で、エイズの今をみつめる。

FCチェーンに加盟して成功するための方法を、専門家の提言と成功事例から探る。

戦後、原爆ドームの側に誕生した広島市民球場と、そこで生きた人たちの物語を聞く。


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内 事業・サービス紹介