【社説】楽しみながら世界一になった「女子サッカー」
26日(韓国時間)にトリニダード・トバゴで行われたサッカーの17歳以下(U17)女子ワールドカップ(W杯)決勝戦で、韓国は日本を下し、男女を通じ初めて、国際サッカー連盟(FIFA)主催の世界大会で世界のトップに立った。韓国は前後半戦で3-3とした後、延長戦で力尽きるまでプレーしたが勝敗を決められず、結局はPK戦を5-4で制し、優勝した。
1990年に初めて代表チームが結成された韓国女子サッカーは、登録選手が合計1450人に過ぎない。日本と対戦した初の親善試合では1-13と大敗を喫したが、その20年後の先月、20歳以下(U20)W杯で3位になったのに続き、今回は U17のW杯で優勝カップを手にした。韓国女子サッカーは選手層が厚いとは言えないが、大韓サッカー協会が集中投資したのが功を奏し、「圧縮成長」したと言えよう。トレーニング方式も、ののしったり体罰を加えたりするのではなく、選手たちの自発的なモチベーションを導き出し、サッカーを楽しむ気持ちをはぐくむものだったという。U17W杯で韓国の女子選手たちはベスト8、ベスト4戦で先に失点した。だが、それでも落ち込むことなく粘り強く追い付き、逆転勝ちを重ね、胸を張って楽しくチャレンジする新世代の姿をありのままに見せてくれた。このように明るい表情でボールをける姿に、テレビの前で応援した国民も、「よくやった」「涙が出る」「いとおしむべき韓国の未来」と歓喜した。
韓国女子サッカーがさらなる発展を遂げるためにも、サッカーを楽しむ女性はもっと多い方がいい。女子サッカー世界ランキング1位を競う米国とドイツでは、登録選手が100万人を超える。米国では「娘は息子を兼ねる(Girls are boys plus)」と言われ、小さな女の子にサッカーをさせる「サッカー・ママ」が、今日の米国女子サッカーを世界トップレベルに引き上げた。
韓国社会では、女子でサッカーをするといえば、専門的なサッカー選手のことしか思いつかないが、今後は女性も男性のように、普段からスポーツとして楽しくサッカーができるようなムードを作っていくべきだ。そうなれば、女子サッカーの発展だけでなく、女性の日常生活もさらに豊かになるだろう。少女たちは、韓国人がそうできるという大きな希望を見せてくれた。
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