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ラジオ波熱凝固後1週間でのMRI像です。凝固部分は完全に変性しているのがわかります。
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手術・放射線を行わず局所治療を行うことをnon-surgical ablationといい、代表的なものに、心臓の不整脈に対して行うカテーテル治療があります。がんに対しては肝臓がんに対して広く用いられており、化学物質を注入する、凍結させる、熱凝固させるなどの方法があります。乳がんに対しては、ラジオ波熱凝固療法がもっとも広く行われており、日本では現時点で約10施設に臨床導入され、すでに治療数は200人を超えています。また、各地のがんセンター、大学病院で治験(研究を含めた治療)が開始され始めています。この他、超音波集束装置による熱凝固が1施設、凍結療法による治療が1施設で行われています。 |
300KHzから3MHzの高周波電流であり、この周波数の音はAMラジオに用いられています。また、電気メスに用いられるのも同じ電流です。専用の針からラジオ波を出力すると、がん細胞が抵抗となり、衝突することでジュール熱が生まれ、がん細胞を熱凝固させ死滅させることができます。ラジオ波熱凝固療法は、乳輪から特殊な針を刺すことによりおこないますので、傷がほとんど残りません。
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長所
- 入院が不要
- 体への負担が軽い (痛みが軽度)
- 術後の回復が早い (術後から普通の生活が可能)
- 他の病気を持つ方でも治療が可能
欠点
- 自費のため費用が高い
- 長期にわたるデーターがない
- 効果の判定が困難
- 長期間にしこりが残る場合がある
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初診 診察および検査:保険適応
がんの状況を把握するためマンモグラフィ、超音波を行います。乳がんと確定されていない方は、細胞診を行います(結果まで約1時間)。他院ですでに診断のついていられる方は次のステップへ移ります。
ステップ1 針生検(約20分):保険適応
がんから針生検という方法で組織の一部を取り出します。これで、がんの性質などを観察します。ラジオ波治療をした後ではがん細胞は死んでしまいますので、あらかじめどんながんであったかを把握しておく必要があるのです(ホルモンに効くがんかどうか、たちの悪いがんがどうかなど)。すでに、他の施設でこの操作が行われている場合には、その検体を使うことも可能です。
ステップ2 MRI:保険適応
がんの範囲を決めるためにMRIを行います。これは、提携先の病院でも、お近くの病院でも結構です。すでに、他の施設でこの検査が行われている場合には、初診時にお持ちください。
ステップ3 診察:保険適応
MRI、マンモグラフィ、超音波をみて現在の状況を説明いたします。ラジオ波の利点・欠点を改めて説明いたします。また、手術に備え、胸部単純撮影、心電図、採血(感染症など)をさせていただきます。
ステップ4 手術当日(自費:32万円)
超音波検査:術前に焼却の範囲を決定するために超音波検査を行います。
麻酔は静脈麻酔と局所麻酔でおこないます。何回のセッション(焼く回数)かは、がんの範囲により変わります。1回のセッションは10分前後です。センチネルリンパ節生検を併用される方は、ラジオ波の前に行います。
終了後は、約1時間ベッドで安静後、鎮痛剤を処方されて帰宅します。鎮痛剤は1〜2回服用するだけで済む方が多いようです。夕食はもちろん、簡単な仕事・家事はその日から可能です。シャワーも可能ですが、入浴は翌日になります。翌日から、日常の業務に戻れます。
ステップ5 術後チェック:保険適応
1週間後に傷の部分を診察します。
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本法は新しい治療のため当日の費用は全額自己負担(32万円)となります。
日帰り手術ですので、手術給付金はあらかじめ郵便局や保険会社などの確認してください。
また、確定申告による医療費控除も受けることができます。 |
ラジオ波熱凝固療法の症例につきましては、切らない乳がん 症例 ページにてご覧いただけます。
その他、よくあるご質問につきましては、切らない乳がん Q&A ページにて、Q&A形式にて解説をしておりますので、ご参考下さい。
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