天空まで伸びる「光の柱」 愛知の国際芸術祭名古屋城の上空に24日夜、真っすぐに空に伸びる光の柱が出現した。名古屋市で開催中の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2010」(愛知県などの実行委主催)の参加作品の一つで、岐阜市出身の芸術家池田亮司さん(44)が演出した。 名古屋城の広場に光源のサーチライト64台が据えられ、ゆったりとした高音の電子音が流れた。ライトは午後5時ごろ点灯、始めは見えなかった光線が闇が深まるにつれ、虫やちりを金色にきらめかせ、次第に光の束となって夜空に屹立した。 光や音などで空間全体を芸術として「体感」してもらう手法。名古屋市の会社員櫛谷杏菜さん(27)は「集中力が高まり、引き込まれるような感じ。いろんな角度と距離から見てみたい」と話した。 池田さんは電子音楽の第一人者でパリ在住。2008年にパリの「白夜祭」で、高層ビル前に今回のような光の柱を披露し、注目を集めた。 【共同通信】
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