かつて「巨悪は眠らせない」を合い言葉に、ロッキード事件、リクルート事件など権力者の犯罪に鋭く切り込んでいった「特捜部」。その存在は地に堕(お)ちた。
今月21日、大阪地検特捜部の前田恒彦検事が、証拠隠滅の疑いで最高検察庁に逮捕された。押収したフロッピーディスクのデータを改ざんした容疑で現職の検事が逮捕されるという、検察史上前例のない不祥事となった。
逮捕された前田検事は、厚生労働省・村木元局長の無罪判決が確定した「郵便の割引制度をめぐる事件」で、捜査全体を直接指揮していたエリート検事だった。今回の事件で唯一の物証とも言えるフロッピーディスクを、前田検事はなぜ改ざんしたのか?捜査手法の問題はなかったのか?また、検察内部でのチェック機能がなぜ働かなかったのか? 今回の事件で、検察組織のあり方そのものが厳しく問われている。
番組では、検察関係者の証言を軸に、有識者の議論を通じて徹底的に検証する。
書籍・DVD・Blu-ray Disc・CDなどはこちら
|