(cache) 芸術通し、命の大切さ発信 被害者遺族が美術館開館 - 47NEWS(よんななニュース)
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     「いのちのミュージアム」をオープンさせる鈴木共子さん=22日、東京都日野市

     理不尽な事件、事故に巻き込まれ、失われた命。犯罪被害者の遺族がつづった手紙や、命をテーマにした写真や絵、舞台などを通し、命の大切さを発信する「いのちのミュージアム」が25日、東京都日野市百草にオープンした。

     一人息子を無免許、飲酒運転の交通事故で亡くした神奈川県座間市の造形作家鈴木共子さん(61)が「命の大切さを伝える場所をつくりたい」と中心となってNPO法人を設立、オープンにこぎ着けた。小学校の廃校を日野市から借りて改装。開館は毎週金、土、日曜日の午前10時から午後5時までで、入場は無料。

     犯罪などが原因で亡くなった被害者の等身大の人型パネルと遺族のメッセージ、命をモチーフにした写真や絵を展示するほか、飲酒運転が引き起こす悲劇を描いた映画や舞台も。「参加型」として来館者には命をテーマにした絵本やオブジェをつくってもらうワークショップも企画する。出張授業も引き受ける。

     「生きたくても生きることのできなかった人たちがいることを知ってもらい、いま生きていることを実感し、喜び、素晴らしさを感じてほしい」と鈴木さん。問い合わせはミュージアム事務局042(594)9810。

      【共同通信】