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番組概要
「極める!西田尚美の京都学」
年間およそ5千万人もの観光客が訪れる古都、京都。千年の都が育んできた優雅で上品な雰囲気が、今も多くの日本人の心をつかんで離さない。
その一方で、奥底を軽々しく見せないのが京都。旅人の立場ではなかなかうかがい知ることのできない京都人の心に、女優の西田尚美さんが果敢に挑戦する。
テーマは、京都を語るには欠かせない「京料理」「市」「いけず」「町家暮らし」の4つ。果たして西田さんは、達人の指南を受けて、京都の本質を極めることができるのか?京都人が大切にしている精神の体得に挑む。
9月の番組
シリーズ内容 | 本放送 | 再放送 |
京料理の神髄はだしにあり | 8月30日 | 9月6日 |
---|---|---|
京の都は“市”パラダイス | 9月6日 | 9月13日 |
“いけず”千年の都に息づく知恵 | 9月13日 | 9月20日 |
体験!京町家暮らし | 9月20日 | 9月27日 |
今月の語り手
西田尚美 (女優)
広島県福山市出身。女性誌のモデルとして人気を博し、1993年テレビドラマ出演から女優に転身。初主演の映画「ひみつの花園」(矢口史靖監督・1997年公開)で高い評価を得る。コメディエンヌからシリアスな役まで幅広くこなす演技力で、映画、ドラマ、舞台と意欲的に活躍中。2005年に結婚、2歳の女の子のママでもある。
京都学の達人たち
村田吉弘(日本料理店店主)
祗園の老舗料亭「菊乃井」の長男として生まれる。立命館大学在学中、フランス料理修業のため渡仏。大学卒業後、名古屋の料亭「か茂免」で修行を積む。1976年実家に戻り、「菊乃井 本屋町店」を開店。93年株式会社菊の井代表取締役に就任。自身のライフワークとして、「日本料理を正しく世界に発信する。」「公利のために料理を作る」。また「機内食」(シンガポールエアライン)や「食育活動」(医療機関や学校訪問・講師活動)を通じて、「食の弱者」という問題を提起し解決策を図る活動も行う。現在NPO法人日本料理アカデミー理事長。著者に『ホントは知らない日本料理の常識・非常識』(柴田書店)、『割合で覚える和の基本』(NHK出版)ほか多数。
村松美賀子(フリーライター・編集者)
大阪生まれの札幌育ち。東京での出版社勤務を経て、1997年よりフリーランスに。98年に渡英、2年間ロンドンに滞在ののち、2000年に帰国。以来京都に暮らす。その土地の暮らしや文化をテーマに執筆、出版物の企画・編集などを手がける。『ロンドンのマーケットに行こう』(東京書籍)、『いつもふたりで』『京都の市で遊ぶ』(いずれも平凡社)、『京都でみつける骨董小もの』(河出書房新社)はじめ著書多数、また共著に『京都を包む紙』(アノニマ・スタジオ)などがある。京都造形芸術大学で非常勤講師も務める。
入江敦彦(エッセイスト)
西陣の髪結いの長男に生まれ、機の音に囲まれて育つ。MICHIKO LONDONのコーディネーターを経て、91年に渡英。性格は”イケズ”で”いらんこと言い”で”気にしい”。著書に『京都人だけが知っている』(宝島社SUGOI文庫)、『イケズの構造』『怖いこわい京都』(いずれも新潮文庫、『KYOのお言葉』(文春文庫)、『イケズ花咲く古典文学』(淡交社)ほか多数。
小島冨佐江(NPO京町家再生研究会 事務局長)
京都市伏見区出身、同志社大学文学部卒業。結婚して中京区の山鉾町にある明治中期に建てられた京町家の住人となる。1992年、京町家再生研究会の設立に参加。同会事務局長して、京町家の暮らしを考える活動に力を注ぐ。小島建築研究所を主宰。著書に『京町家の春夏秋冬』(文英堂)、『京の町家 丁寧な暮らし』(大和出版)がある。
第1回 京料理の神髄はだしにあり
- 本放送 8月30日 PM10時25分~PM10時50分(教育テレビ)
- 再放送 9月6日 AM5時35分~AM6時00分(教育テレビ)
京都を訪れたら一度は堪能したい京料理。そこには、伝統を守りながらも現状に安住しない京都人の進取の気風が込められている。
その精神が如実に反映されているのが“だし”。日本料理に欠かせない昆布とかつお節からひく王道のだしは、温度と時間を徹底して管理し、上品で洗練された味わいを醸し出す。
一方で、従来の昆布とかつお節にとらわれず、世界中のあらゆる食材を使って斬新なだしをひき、新たな料理の開拓に挑んでもいる。しかし、そこには、京料理ならではのすっきりとした味わいに仕立て上げるための秘策が隠されていた。
西田さんが名だたる老舗料亭の達人たちを探訪。だしに始まりだしに極まる京料理を通して、温故知新の精神を大切にする京都人の心意気に触れる。
第2回 京の都は"市"パラダイス
- 本放送 9月6日 PM10時25分~PM10時50分(教育テレビ)
- 再放送 9月13日 AM5時35分~AM6時00分(教育テレビ)
骨董市にガラクタ市に手づくり市。京都の中心部には、寺社仏閣に立つ市だけでも、毎月20近い市が出現する。京都人にとって、市は一期一会の掘り出しものと出会う特別なマーケットである一方、自分の夢を実現させる貴重な場でもある。
そうした京都ならではの市のなかで、まず西田さんが訪ねるのは、多い日には15万人もの人出で賑わう北野天満宮の天神市。その規模の大きさと熱気を体感するとともに、達人から、市を楽しむためのとっておきのコツを教わり、買い物を実践する。
更に、最近、京都で大きなブームとなっている素人参加型の手づくり市を訪ね、その人気の秘密を探る。市に売り買いの原点が詰まっていることを実感した西田さんは、自ら手芸品を作り、市に出店。最後は売る側に立って、市の醍醐味を味わう。
第3回 “いけず”千年の都に息づく知恵
- 本放送 9月13日 PM10時25分~PM10時50分(教育テレビ)
- 再放送 9月20日 AM5時35分~AM6時00分(教育テレビ)
雅な雰囲気で世界中の人々から愛される京都。しかし、そんな京都の中で、唯一恐れられているものがある。それは、“いけず”。
第3回は、京都人の代名詞とも言われる“いけず”の意味を紐解き、そこに秘められた京都人の心に迫る。
西田さんが達人と共に、京都の街角、京都人のお宅、お寺など様々な場所を訪ね、自ら様々な“いけず”を体験。さらにこれまで明かされることのなかった、“いけず”の誕生秘話も紹介する。なぜ京都人がいけずのような表現使うようになったかなど、一筋縄ではいかない、“いけず”のすべてが分かる24分。もう“いけず”は、恐くない?
第4回 体験!京町家暮らし
- 本放送 9月20日 PM10時25分~PM10時50分(教育テレビ)
- 再放送 9月27日 AM5時35分~AM6時00分(教育テレビ)
京都暮らしに憧れる人なら一度は住んでみたいと思う京町家。古い木造建築だけに不便なこともたくさんあるが、古くから京都の人々は、様々な智恵と工夫をこらし大切に受け継いできた。
第4回は、西田さんが築100年以上の達人のお宅を訪ね、昔ながらの京町家暮らしを体験。京町家の構造はもちろん、夏の厳しい暑さをしのぐ知恵や、何気ない掃除・料理に秘められた京都人の暮らしの流儀に迫る。
4回に渡って京都を極める旅を続けてきた西田さん。果たして西田さんは、「京都の暮らし」を極めて、京都の達人になることはできるのか。