阪神の沼沢正二球団本部長が26日、来季の育成部門継続とスタッフの増員など、一層の強化を図る考えを明かした。また、野球人口の底辺拡大のために、来季は独立リーグとの試合を積極的に組むプランを披露した。
「育成試合で力を付けた選手が、(ファームの)公式戦に出て優勝に貢献したことがうれしかった。1年目はうまくいったんじゃないかな」
若手の台頭を求めた抜本的な改革として、今季から育成部門を新設。立石育成チーフコーチを中心に、遠山、筒井コーチの3人で若い選手を密着指導した。2軍の公式戦以外に29試合を組んで、雨天中止の4試合を除いて25試合を消化。森田、田上といった育成選手が支配下登録されるなど、著しい成長が目立った。
来季のスタッフ増員について「まだ構成段階ですけど、十分にあり得ます」と沼沢部長。独立リーグが財政難で消滅していく現状に警鐘を鳴らして「野球人口のすそを広げるためにも、協力したい」と積極的に試合を組みたい考えだ。若手育成に主眼を置き、育成部門のさらなる充実に挑む。
(2010年9月26日)