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2010年9月26日 (日)

菅首相の初土俵

 大相撲秋場所千秋楽に行ってきました。

 久しぶりの両国国技館です。

 狙いは4場所連続全勝優勝の横綱・白鵬関ではなく、菅直人首相(63)。内閣総理大臣杯を授与するために、菅さんが初めて土俵に上がりました。

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 相撲担当を離れてあっという間に4年。やはり長らくの仕事場だった両国に来ると、いろんなことを思い出します。ビンづけ油の匂いとともに、相撲を取材していた懐かしい気持ちが甦りました。

 幕内の力士の中でも、すでに取材したことがない力士が何人かいますし、記者クラブの中にも知らない方がけっこういましたね。

 菅さんは17時すぎから正面のマス席で観戦。気づいたファンが写メを撮りに来たり、話しかけにきたり、していましたが笑顔で応じていましたね。

 そして、内閣総理大臣杯の授与。初土俵でひょっとしたら何かアドリブ発言が出るかな、と思いましたが、やはりあっさりと終わってしまいました(笑)

 賞状を読み上げた後は「優勝おめでとうございます。さらには62連勝、おめでとうございます」と無難に言い添えるだけにとどめました。

 授与式での首相のアドリブ発言は2001年夏場所で当時の横綱・貴乃花(現親方)に「感動した!」と絶叫祝辞を贈った小泉純一郎元首相(68)が元祖です。この時は私も現場で取材しておりました。

 貴乃花が右膝を負傷して迎えた武蔵丸との優勝決定戦。本割では完敗したのに、最後は豪快に左からの上手投げ。そして語り継がれる鬼の形相を見せました。表彰式の時でも興奮冷めやらぬという空気だったので、小泉さんのパフォーマンスは「見事」と感じましたね。即興でこういった気の利かせ方ができる首相はこれまでにはいなかったのではないでしょうか。

 小泉さんは2005年九州場所で年間6場所完全制覇を達成した横綱・朝青龍にも「新記録、大記録、見事だ! おめでとう!!」とアドリブ祝辞を贈っています。

 しかし、考えてみたらこんなアドリブができる首相は小泉さんだけでしたね。昨年秋場所では鳩山由紀夫前首相(63)が優勝した朝青龍に「お誕生日おめでとうございます」と言い添えましたが、パフォーマンスというほどではないでしょう。

 菅首相も淡々と役割を終えましたが、介添人の力を借りずに重さ40・8キロの純銀製杯をよろけながらも持ち上げ、白鵬に手渡しました。7月の名古屋場所では日本相撲協会が賭博問題で総理大臣杯を辞退したため、菅内閣では今場所が初の授与となりました。

 私は土俵上の動きに気を取られていたせいか気づきませんでしたが、中国外交での弱腰姿勢が叩かれている最中だけに、ヤジも飛んでいたようですね。記者席にいた私が気づかなかったぐらいですから、そんなに激しくはなかったはずですが(苦笑)

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 取材後は、久々に白鵬関にも挨拶に行きました。4年前まではまだ若干やんちゃさが残っていましたが、もう大横綱の風格ですね。

 白鵬夫人ともお会いしたのは4年ぶりでした。4年前まではまだ「綺麗なお嬢様」という感じだったのに、今やもう横綱を支えるおかみさんです。時がたつのは本当に早い。4年間で私などは何一つ成長していないというのに・・・。

 九州場所では双葉山の大記録を塗り替える可能性がありますが、怪我に気をつけて横綱らしい相撲を取りきって欲しいものです。

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甲斐毅彦

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