◇…スポーツ報知の購読申し込みは、フリーダイヤル 0120-16-4341(イロ ヨミヨイ) まで…◇
◇…過去の記事は、ご使用のプロバイダのデータベース・サービスをご利用ください。…◇
◆プロボクシングWBA世界フライ級タイトルマッチ ○亀田大毅(判定 3―0)坂田健史●(25日・東京ビッグサイト) 亀田家の最後のトリデが踏ん張った!WBA世界フライ級王者・亀田大毅(21)=亀田=が、5位・坂田健史(30)=協栄=を3―0の判定で下し、初防衛に成功。約1年9か月ぶりの王座返り咲きを狙った坂田を返り討ちし、因縁の元同門対決にも決着をつけた。序盤から強打で攻勢をかけ、最後まで主導権を握り、亀田家唯一の世界のベルトを死守した。戦績は大毅が18勝(11KO)2敗。坂田は36勝(17KO)6敗2分け。
最終12回だ。坂田がクリンチを仕掛けてくる中、大毅は自信に満ちた表情で観客席へ右手を高々と上げた。ジャッジ1人が最大8ポイント差をつける3―0の判定勝ち。「4回も防衛している元王者が、最後までひるまずにきた。強い相手に勝ててうれしい」。大人びた表情で冷静に振り返った。2月の王座奪取時に、子どものように泣きじゃくった姿はもうなかった。
勝ち名乗りを告げられ、坂田と抱き合い「ありがとうございました」とささやいた。元同門同士の因縁対決にも「興味ないわ」。興毅とともに05年5月に協栄入りしたが、同じ階級でもスパーリングさえしたことがない。感慨はなかった。
伸び盛りの21歳は成長していた。序盤から左フックを武器に、坂田の仕掛ける接近戦に応じた。4回以降、ペースアップした相手に今度は距離を取った。終盤はスタミナ切れした挑戦者に足を使い幻惑。思惑通りのV1に「家族が勝たせてくれた。俺の力やないねん」。試合後はファンに感謝の意味を込め、デンカオセーン戦同様、自作の歌「みんなへ」を熱唱した。
初防衛戦の重みより、亀田家のベルトを守る使命の方が重かった。昨年11月にWBC世界フライ級王者となった兄・興毅(23)とともに、日本初の兄弟世界王者という歴史をつくったが、今年3月に興毅が王座陥落。残されたベルトは1本となっていた。自分は猛練習し、興毅がDVDで坂田を丸裸にした。「1人でやっていたら楽なのに…。すぐに逃げられるもの」。時に重圧も感じたが、屈しなかった。興毅は「頼りになるようになった」と弟の成長に目を細めた。
今回の減量は計12キロ以上に及び、最後の1週間は絶食状態。V2戦は同級暫定王者との王座統一戦が有力だが、1階級上のスーパーフライ級転向を視野に入れる。「今すぐ答えは出ない。家族で相談や」と話した。
父・史郎氏(45)からは電話で「よう頑張った」と祝福されたが、「帰ったらオヤジに怒られるかもな」。才能あふれる兄と弟に挟まれ、かつては「お荷物扱い」されていた大毅が、一家の危機を救った。
◆亀田家と協栄ジム因縁の歴史
▽05年5月 兄弟がグリーンツダジムから協栄ジムに移籍。
▽07年3月 坂田がWBAフライ級王者になり、興毅が同門対決を熱望。内藤との三つどもえに、大毅を加えた覇権争いが激化。
▽07年10月 内藤戦での大毅の反則騒動をめぐって対立。
▽08年5月 協栄は兄弟を契約解除。直後にファイトマネーの未払い問題が発覚。
▽09年10月 王者デンカオセーンに大毅が判定負け。坂田側は08年12月に敗れたデンカオへの再戦契約を主張も、WBAは大毅の再戦を認定。
▽10年2月 大毅が王座獲得。
▽同5月 交渉が難航したため、入札で協栄が今回の興行権を約3000万円で落札。
◆亀田 大毅(かめだ・だいき)1989年1月6日、大阪市西成区生まれ。21歳。04年5月、15歳で全日本実業団バンタム級優勝。アマ戦績は10勝(3KO・RSC)2敗。06年2月にプロデビュー。07年10月にWBC世界フライ級王者・内藤大助に挑戦も判定負け。反則行為で1年間のライセンス停止処分を下される。09年10月のWBA世界フライ級王者・デンカオセーン戦で判定負けしたが、今年2月の再戦で判定勝利し、王座奪取。身長167センチの右ファイター。愛称は「浪速の弁慶」。
(2010年9月26日06時02分 スポーツ報知)
国内最大規模の携帯ニュースサイト。スポーツニュース速報のほか、旬の社会、芸能ニュースも満載。月額84円(税込)
巨人軍公式サイト。待ち受け画像や注目の選手情報など、シーズンオフも必見。「NEWS読売・報知」の全コンテンツも利用できて月額210円(税込)!
翌日朝掲載の釣果情報を当日夜に配信。厳選した指定船宿と協力店からの正確な情報や、船宿の自慢料理・仕掛けなど、実用的なメニューもご用意。月額210円(税込)
携帯初の競輪予想情報。グランプリやダービーはもちろん、関東・南関東を中心に各レースを徹底予測。月額210円(税込)