栃煌山に技能賞、嘉風と豪風に敢闘賞…秋場所千秋楽

　◆大相撲秋場所千秋楽（２６日・両国国技館）　三賞受賞力士が決まり、新関脇で３大関を破るなど１１勝をマークした栃煌山が２度目の技能賞に輝いた。

　敢闘賞には１４日目まで優勝争いに加わり、平幕で１１勝を挙げた嘉風と１２勝の豪風の尾車部屋勢が選ばれた。ともに２度目の受賞。同部屋の複数力士が同じ場所で三賞を受賞するのは２００８年九州場所の安馬（現日馬富士）と安美錦以来。

　殊勲賞は４場所連続で該当者がいなかった。

　◆嘉風　西前頭１１枚目、大分県佐伯市出身、尾車部屋。日体大３年の０２年にアマチュア横綱となり、０４年初場所初土俵。０６年初場所新入幕。敢闘賞２回。得意は突き、押し。１７６センチ、１４０キロ。２８歳。

　◆豪風　西前頭１２枚目、秋田県北秋田市出身、尾車部屋。中大４年の０１年に学生横綱となり、０２年夏場所に幕下１５枚目格付け出しで初土俵。０３年春場所新入幕。０８年春場所新小結。敢闘賞２回。得意は突き、押し。１７１センチ、１５０キロ。３１歳。

　◆栃煌山　西関脇、高知県安芸市出身、春日野部屋。元中学横綱で高知・明徳義塾高から０５年初場所初土俵。０７年春場所新入幕。０９年夏場所新小結。今場所が新関脇。敢闘賞１回、技能賞２回。得意は右四つ、寄り、押し。１８９センチ、１５２キロ。２３歳。