2010.9.26 20:52
中国商務省は26日、米国から輸入された鶏肉製品が不当な安値で売られているとして米産鶏肉について50.3~105.4%の反ダンピング(不当廉売)関税を徴収すると発表した。27日から適用し、期間は5年間。同省は「国内の鶏肉産業がダンピングにより実質的な損害を受けている」と認定した。米産鶏肉をめぐって、中国は不当な補助金により安値で売られていると認定、相殺関税も課している。
米下院歳入委員会は24日、中国に人民元の切り上げを迫る対中制裁法案を可決し、下院本会議でも可決の見通し。米鶏肉に対する高率の反ダンピング関税には対抗措置の色彩もある。新華社電によると、中国は米産鶏肉を2009年上半期に約30万トン輸入し、輸入鶏肉全体の約90%を占めるという。(共同)