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44戦の激闘の末に…押し切れず失速した坂田「研究された」
<WBA世界フライ級タイトルマッチ 亀田大毅・坂田健史>12R 流血しながらも亀田大を攻める坂田
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【世界ボクシング協会(WBA)フライ級タイトルマッチ12回戦】無尽蔵のスタミナを最大の持ち味とする男が失速した。坂田は「いい体調でリングに上がり、スタミナは最後までしっかりと持っていた」と話したが、終盤で主導権は完全に大毅に傾いた。実際、ジャッジ3人は9回以降の全ラウンドで王者を支持した。
立ち上がりが課題だった元王者が序盤をほぼ互角にしのぎ、中盤は連打で優位に立つ場面も度々あった。このまま押し切ると思われたが、まさかの失速で判定負けした。「いつもの爆発的な連打が出なかった」と金平会長。今回も含めたプロ44戦の中には、あごを骨折しながら闘い抜いた試合もある。激闘の連続で30歳の体は衰えていた。
亀田兄弟が2008年5月に協栄ジムから契約を解除されるまで、坂田は公開スパーリングの相手を務めさせられるなど常に引き立て役だった。「それでも愚痴や悪口を言ったのを聞いたことがない」と協栄ジム関係者は話す。
「うまく研究された。負けてしまって残念」と坂田。試合中に切った両目の上のテーピングが痛々しい。これまでの複雑な思いを拳に込めて王者に立ち向かったが、時計の針は戻せなかった。
▽坂田健史の話 負けたんだなという感じ。一生懸命やったけど、結果がついてこなかった。チャンピオンになれず、応援してくれた方々には申し訳ない。今後についてはゆっくり考えたい。
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