イベントレポート  

3Dアニメ、新作ソフトの追加情報も『パックマン』新展開の発表会をレポ

2010.07.08

 2010年7月8日(木)、東京・品川にあるバンダイナムコゲームス本社に置おいて、同社のゲーム作品『パックマン』シリーズに関連する発表を行う「パックマン スモールカンファレンス」を開催した。

▲「パックマン スモールカンファレンス」の会場となった、バンダイナムコゲームス本社内の「ファンシアター」

 『パックマン』シリーズは、1980年にアーケードゲームとして登場した第一作目『パックマン』を皮切りに、これまで数多くの機種で続編作品が発売されてきた人気作品。

 今回の「スモールカンファレンス」では、去る6月にアメリカ・カリフォルニアで開催されたゲーム見本市「Electronic Entertainment Expo 2010(E3 2010)」で発表された『パックマン』30周年を機に行われていく今後の展開を、新情報も含めて日本メディア向けに実施するというもの。

 「E3 2010」で発表されたWii向けソフト『PAC-MAN Party』や、PS3/Xbox 360向けソフト『PAC-MAN Championship Edition DX』といった新作ソフトの追加情報や、2012年以降に展開予定のTVアニメに関する情報も公開されている。ここでは、会場のをお届けしよう。


■■新作『パックマン』の新画像が公開。生みの親・岩谷氏も登壇

 まず会場には、バンダイナムコホールディングスの代表取締役社長・石川祝男氏が登壇し、「『パックマン』シリーズはここからさらに30年、50年と盛り上げていきたい」と、今後の展開に向けて意気込みを語った。
 さらに同社の副社長である鵜之澤伸氏は、「PAC IS BACK!」をキーワードに、今後アーケードや家庭用ゲーム機、モバイルなどで『パックマン』シリーズ作品を次々とリリースしていくことを改めて強調した。

 今後登場するタイトルとして、Wii『PAC-MAN Party』、PS3/Xbox 360『PAC-MAN Championship Edition DX』、アーケードゲーム『PAC-MAN BATTLE ROYALE』などを紹介。ほかにも、Twitterと連携したソーシャルゲーム『PAC-MAN REBORN』など、携帯電話、iPhone、ipod touch、iPad向けのゲームについても紹介している。
 また、こちらも「E3 2010」ですでに発表されているが、ニンテンドー3DS向けタイトル『パックマン&ギャラガ(仮称)』の開発も現在進行していると鵜之澤氏は説明した。

▲バンダイナムコホールディングス代表取締役社長・石川祝男氏▲バンダイナムコゲームス副社長・鵜之澤伸氏
▲「PAC IS BACK」をキーワードとして、『パックマン』関連作品が次々とリリースされていく▲モバイル、家庭用機種向けなど、リリースされる作品は多岐にわたる

●『PAC-MAN Championship Edition DX』
対応機種:プレイステーション3/Xbox 360
配信時期:2010年秋予定

 「Xbox LIVE アーケード」でダウンロード販売されている『PAC-MAN Championship Edition』のさらなる進化バージョン。操作感やコンテンツ、音楽やビジュアルなどが一新され、ステージも大幅に追加。ゲームをさらに楽しくする仕掛けも盛りだくさんとなっている。詳細は後日公開予定だ。


●『PAC-MAN Party』
対応機種:Wii
発売時期:<北米>2010年秋予定<日本>未定

 最大4人のプレイヤーで同時に遊べるパーティゲーム。双六を進みながらクッキーを集めていき、45種類以上用意されたミニゲームで対決する。ミニゲームの種類は、テニスやゴルフ、レースやビリヤードなど様々。またミニゲーム中には『ディグダグ』の敵キャラクタ「プーカ」など、同社の他作品からのゲストキャラクタも登場するようだ。
 今回、北米市場のみでなく日本国内でもリリースされる事が明らかになった。

▲「パーティモード」のマップ画

【ミニゲームの一部】
▲「デコレーションケーキ」ハンマーでデコレーションを飛ばして、ケーキにトッピングしていく▲「ビリヤードバトル」ビリヤードのボールになって、フルーツをゲットしていく
▲「ドキドキくうきいれ」プーカに空気を順番に入れ、たくさん入れた人が勝ち。破裂させたら負けになる▲「オーライ!パックン」飛んでくるクッキーをキャッチして食べる。一番多く食べた人が勝ち
▲「うちかえしテニス」次々に発射されるボールを打ちかえしてマシンを破壊する▲「ふうせんバトル」他のプレイヤーの風船を撃って、空から落とす。最後まで空に残っていた人が勝利
▲「スピードジャンプ」回るバーをジャンプして回避。バーを飛び越える度にスコアが入っていく▲「ぐらぐらアイスクリーム」左右に移動し、落ちてくるアイスクリームをどんどん積み重ねる
▲「チョコボールマシン」上から降ってくるチョコボールを集めるミニゲーム▲「ハーフパイプ」レーシングカーにのって、他のプレイヤーよりも早くゴールを目指す
▲「スライドストーン」氷上の的へ、順番にストーンを滑らせる。ストーンがマトの中心に近いほどスコアがアップ▲「ホールインワン」ゴルフボールになって、一番早く穴に入った人の勝ち

●『PAC-MAN BATTLE ROYALE』
対応機種:アーケード
発売時期:<北米>2010年秋予定

 北米で展開されるアーケードゲームで、テーブル型の筐体が特徴的。4人で同時に『パックマン』をプレイすることができ、ドリンクを差し込むドリンクホルダーも備え付けられている。


●PAC-MAN REBORN
対応機種:携帯電話/iPhone/ipod touch/iPad(全国3キャリアで、5月22日(土)からβテストを実施中)
配信時期:2010年9月開始予定
価格:無料(一部アイテム課金あり)

 パックマンに似た姿をした、300種類以上存在する不思議な生き物「パック」に食事を与え、成長させ、配合し、新たなパックを生み出していくSNS育成ゲーム。
 Twitterと連動しており、フォロワーのつぶやきがパックの食事になったり、お気に入りのパックを画像付きでTwitter上で自慢できるなどの要素がある。Twitterのプロフィール画像にお気に入りのパックを「合成」することも可能だ。


 さらにステージには、『パックマン』の製作を手掛けたシリーズ“生みの親”であり、現在は東京攻撃大学・芸術学部 ゲーム学科の教授を務めている岩谷徹氏が登場。岩谷氏は、「雰囲気が悪かったゲームセンターに女性客を呼び込みたいと思って、女性受けするかわいいデザインの『パックマン』を作った」と、『パックマン』を開発した当時を振り返った。さらに、「『パックマン』は私にとって息子のような存在。今後とも末永くシリーズが続いてほしい」と、シリーズ作品のさらなる発展を願っていた。

▲『パックマン』生みの親であり、東京攻撃大学・芸術学部 ゲーム学科の教授 岩谷徹氏▲岩谷氏が『パックマン』を企画・開発した当時の企画書も紹介された


■■『パックマン』3Dアニメは2012年に展開スタート

 さらにステージには、バンダイナムコホールディングスの事業アドバイザーを務めているAvi Arad氏が登壇し、自身が制作に携わっている『パックマン』の新TVアニメについて説明した。

▲バンダイナムコホールディングスの事業アドバイザー Avi Arad氏▲『パックマン』のテレビアニメに関するメインビジュアル

 Avi Arad氏は、映画「スパイダーマン」シリーズ、「X-Men」シリーズ、「アイアンマン」シリーズなどをプロデュースした人物。『パックマン』の新TVアニメについては、3D立体映像にてし製作がすすめられているという。
 また、これまでアメリカで名誉あるテレビドラマなどに与えられる「エミー賞」を何度も受賞したシナリオライターなど、ハリウッドの一流スタッフがアニメ制作を手掛けるとのことだ。
 放送するテレビ局はまだ決まっていないらしく、2012年にワールドワイドで放送が開始。全26話程度による構成が予定されているとのことだ。

 Avi氏は「『パックマン』は、これまで世界中で輝かしい業績を残してきた作品。かつての“スパイダーマン”のように、これまで語られていなかった裏のストーリーをアニメを通して世間に伝え、次の世代にも『パックマン』を受け継いでいきたい」と、アニメ製作に向けた意気込みを語っている。

▲会場には石川氏、鵜之澤氏、岩谷氏、Avi氏に加えて、ナムコの創業者であり、現バンダイナムコゲームスの名誉相談役である中村雅哉氏も駆け付けた
▲今回紹介された新作ゲームの試遊台展示や、TVアニメのパイロットフィルム上映も実施。岩谷氏、石川氏が『PAC-MAN BATTLE ROYALE』をプレイする姿も見られた

バンダイナムコゲームス
『パックマンパーティー』公式サイト

(C)NBGI
※画面はイメージです。実際の画面とは異なる場合があります。

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