2010年7月31日 19時4分 更新:7月31日 21時40分
総務省が31日発表した住民基本台帳人口(3月31日現在)に基づき、毎日新聞は衆院300小選挙区について、人口最少の高知3区(24万9624人)を1とした場合の「1票の格差」を試算した。格差是正の目安となる2倍を超えたのは、前年より9選挙区多い65選挙区で、全体の2割を超えた。格差が最大となったのは昨年と同じ千葉4区(59万8213人)の2.396倍で、昨年より0.059ポイント拡大した。
内閣府の「衆院議員選挙区画定審議会」は今年10月の国勢調査の結果を受け、年明け以降、小選挙区の区割り見直しを審議し、改定案を首相に勧告する予定。政府が公職選挙法改正案を国会に提出するのは12年以降になる見通しだ。
一方、参院選挙区の最大格差は4.975倍で、昨年より0.047ポイント拡大。議員1人当たりの人口が最も少ないのは鳥取県(29万7666人)で、最多は神奈川県(148万910人)だった。【笈田直樹】
◇1票の格差が大きい小選挙区◇
小選挙区 格差(倍)
(1)千葉4区 2.396
(2)兵庫6区 2.342
(3)神奈川10区 2.337
(4)静岡5区 2.273
(5)北海道1区 2.269
(6)愛知12区 2.265
(7)兵庫7区 2.260
(8)東京23区 2.257
(9)東京6区 2.249
(10)東京19区 2.243