2010年9月25日16時33分
尖閣諸島沖の衝突事件を巡る中国の謝罪・賠償要求について、日本外務省は25日、「中国側の要求は何ら根拠がなく、まったく受け入れられない」とする外務報道官談話を発表した。
談話は尖閣諸島について「我が国固有の領土であることは、歴史的にも国際法上も疑いがない」「解決すべき領有権の問題は存在していない」という政府の立場を改めて表明。中国人船長の逮捕については「我が国法令に基づき厳正かつ粛々と対応した」と説明している。
一方で、日中関係の発展について「両国のみならず、地域及び国際社会にとっても極めて重要」と強調。「日中双方は大局的な立場に立って戦略的互恵関係の充実を引き続き図っていくことが重要である」との見解を示した。