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認知症など専門診察 愛知・大府『もの忘れセンター』

(2010年9月22日) 【中日新聞】【朝刊】【その他】 この記事を印刷する

国内最大級、本格オープン

 認知症やアルツハイマーを専門に診察する国内最大規模の「もの忘れセンター」が21日、愛知県大府市の国立長寿医療研究センターで本格的に稼働した。5つの診察室を使い、年間で最大2500人を診察できる。

 認知症は脳血管性や混合性、前頭側頭葉型、アルツハイマーなど9種類程度に分類され、それぞれ治療法が異なる。早期に正しく診断し、種類に合った治療の必要があるが、これまでは混同したまま治療されることが多かった。

 もの忘れセンターは予約制で、神経内科、老年科などの医師15人が診察を分担。専門の心理士2人、言語聴覚士1人が、診察の前に身体測定や心理・生活調査、家族への聞き取りなどをする。治療方針を決めた後、同センターで治療を続けるか、別の医療機関に治療法を指示する。

 認知症の理解を助ける家族教室も開催。来春までに入院病棟を30床整備する。鳥羽研二センター長は「全国のモデルになるよう、有益な情報を発信したい」と話している。

 長寿医療研究センターは2001年から、1診察室体制の「もの忘れ外来」を設けていたが、心理検査などで患者1人に1時間ほどかかり、年間300〜400人しか診察できなかった。