矢本君。
西医体、残念でしたね。
やっぱり勝てないと面白くないですよね。
僕も、6回生最後の西医体で、京大に惜敗した時の思い出は、今でも強く心に残っています。
矢本君はまだまだ、チャンスがあるので、後悔しないように頑張ってください。
さて、いくつか質問をいただきました。
医学のために渡米するとなると若いうちの時間の多くをそちらに割くことになりますが、結婚についてのどのようなお考えを持っていらっしゃいますか?
一般的に、卒後、結婚する時期は2パターンに分かれるようです。
卒後、数年で、大学時代からの相手と結婚するパターン。
医者になってから10年目くらいで結婚するパターン。
早婚組と晩婚組です。
いつ留学するのか、将来アメリカに永住したいのか、など、条件によって変わってくると思いますが、
子供連れで留学する場合、小学校に上がった後で留学するとなると、結構大変のようです。
僕の周りでも、学童期の子供がいることで、留学を諦めた先生がたくさんいます。
自分のわがままだけで家族を振り回すわけにもいかないですからね。
また、独身のまま留学される先生もいますが、やっぱり、家族がいると居ないでは、いた方が留学生活も楽しいと思います。
僕の場合、昨年結婚し、もうすぐ1歳になる娘がいます。この10月に妻と娘がアメリカに来ます。
初めての子育てを外国ですることに、妻は非常に不安を感じていますが、それはそれで家族にとって良い経験になると信じています。
もし先生が僕のように短期で留学することを考えているのなら、30歳くらいをめどに、幼稚園前のこどもがいるような状況で留学するのが一番理想的なのではないかなと思います。
先生が、こっちで長期にわたって医師として働きたいと考えておられるのなら、独身の身軽なうちに留学した方が、いいんじゃないかな?
留学を前提に人生設計するのは大切だけど、あまり難しく考えなくていいと思いますよ。
英語の勉強をしたほうがよいとおっしゃられましたが、先生の場合は何をなさっておりましたか?
英語力は本当に大切です。こっちに来ても、言葉の壁のため、さんざん苦労してます。ただ、日本で生活していた場合、日常英会話の力をつけるのはきわめて困難です。英語で話す環境がないからです。外人の女の子と付き合うという手があるかと思いますが、なかなか。外人がよく集まる金山のスポーツバーに通って、外人の友達を見つけるのもいいかも。
英会話にも、Reading, writing, listening, speakingとありますよね。
reading writingは日本人はそこそこ大丈夫です。listeningも努力次第で何とかなります。
問題はspeakingです。これだけは、やはり英語で話す環境に長く居ないと上達しないと思います。
1年語学留学した、程度では無理だと思います。ということは、現時点で打つ手はないということで、留学後、頑張るしかないと思います。
発音に関して、お化けの英語、という本が結構役に立ったのでお勧めします。
lieteningに関しては、僕はenglish journal というのを毎日聞いていました。あと、ERという病院ものドラマを見たりしてました。今ならDr Houseとか。
DVDで英語音声、英語字幕にして何度も見るようにしてました。
参考になるかわかりませんが、常に英語を意識して生活するのがいいんじゃないですか?podcastのアメリカのニュースなんかもありますよ。
医学の勉強も思い切って英語ではじめてみたらいいんじゃないですか?母国語で医学教育をしているのは、もう日本くらいだと思います。
USMLEにつながると思うけど、First aidというのを買って、日本語で勉強すると同時に英語で勉強していけばいいと思います。これは思ったほど難しいことではないように思います。
結局日本の医学用語も、英語の直訳ですから。原本を知っておいてそれから日本語を類推する方が楽かと思います。たとえば、中毒、という言葉、英語ではintoxicationといいますが、まったくの直訳でしょ。ちなみにクエン酸は英語でcitrate。残念ですが直訳ではありません。
「学位」習得のお話がありましたが、やはり学位を持っていないと海外ではまともに相手にされなかったりしますか?
日本の学位がこっちで相手にされることは、まったくないと思います。アメリカでは、アメリカでの資格しか通用しません。つまり、学位がないまま留学したところで、なんら変わりはありません。ただ、日本で医師として実力をつけておくことは、こっちで仕事をする上でとても重要だと思います。卒後すぐに渡米した友達が、相当な苦労をしたのを聞きました。
こんな感じでいかがでしょうか。
今年の冬か、来年の夏にアメリカに長期的に滞在しようと考えているので、その際はどうぞよろしくお願い致します。
とにかく、アメリカに来るときはソルトレイクに寄ってください。大歓迎します。病院見学もさせてもらえるよう頼んでみますよ。
ちなみに僕はフライフィッシングが趣味なのですが、日本では想像もできないような鱒がごろごろいて、週末は釣り三昧で楽しんでます。
また、ご連絡ください。
恒川智宏
Subject: RE:
Date: Sun, 19 Sep 2010 18:50:17 +0900
お仕事お疲れ様です。
返事が遅れて大変申し訳ありません。先日は、非常に分かりやすいメール、ありがとうございました。
今年の西医体は、初戦の琉球大学に0-31で敗れてしまいました。前半は、1トライとられただけで、(個人的にも)まだまだ逆点できるぞ、と思っておりましたが、後半はじめにトライをとられ、そこでチーム全体の士気が下がり、立て続けにトライをとられてしまいました。不甲斐ない結果に終わり、OB・OGの先輩方には申し訳なく思っております。その雪辱を果たすべく、シーズン入りをした16日から気合を入れて練習に挑んでいます。
さて、話題が変わりますが、先日のメールに関して3つほど質問があります。
1つ目の質問です。
医学のために渡米するとなると若いうちの時間の多くをそちらに割くことになりますが、結婚についてのどのようなお考えを持っていらっしゃいますか?
2つ目の質問です。
英語の勉強をしたほうがよいとおっしゃられましたが、先生の場合は何をなさっておりましたか?私は、「ニュース英語」を毎日(と言っても短い時間ですが・・・)聞いて、その意味を理解する、あるいは理解できないところを理解するよう努めることと、医学の勉強(まだ2年なので解剖や生理などが中心です)に出てくる専門単語は、極力、英語も暗記するように努めること、の2つを行っています。もちろん、受験勉強に必勝法がないのと同じで、「確実な」方法など存在しないことは分かっているのですが・・・。
3つ目の質問です。
「学位」習得のお話がありましたが、やはり学位を持っていないと海外ではまともに相手にされなかったりしますか?
長々と申し訳ありません。恐縮ですが、恒川先生のご都合が宜しい時にお返事頂けたら幸いです。宜しくお願い致します。
矢本 英之
追伸
今年の冬か、来年の夏にアメリカに長期的に滞在しようと考えているので、その際はどうぞよろしくお願い致します。