日中友好の一環として、日本人と中国人の計約300人が23日、長崎市曙町の国際墓地で中国人墓地の清掃作業をした。清掃作業は故・久保勘一元知事が提案し74年から毎年開催し、今回で37回目。
参加者は、日中親善協議会(会長・中村法道知事)メンバーの企業や青年会議所、中国人留学生、中国駐長崎総領事館職員など。全員が約2時間の作業に励んだ。
沖縄県・尖閣諸島近くの領海内で中国漁船と海上保安庁の巡視船が衝突した事故により、日中間の緊張関係が続く。作業に参加した李文亮中国駐長崎総領事は取材に対し「日本側と中国側がもう言うべきことを言っている。総領事として言うことはない」としつつも、「(事故で逮捕された中国人船長を)速やかに釈放した方がいい」。
一方、日本人参加者からは「隣国とはいろいろな問題があるもの。あせらないでじっくり話し合うことが大事では」との声もあった。【釣田祐喜】
〔長崎版〕
毎日新聞 2010年9月24日 地方版