夏が終わる。夏競馬が終わる。
夏競馬ブログの更新も、今回が最終回。
そう思うとなんだか寂しくて、岩手の安宿でぼおっとしている。
なんて、感傷的になっている場合ではない。
夏競馬のフィナーレを飾る新潟2歳ステークス(5日、芝1600m)や小倉2歳ステークス(5日、芝1200m)を、予習しなくてはっ。
秋競馬の軍資金をゲットしなくてはっ。
と、自分を奮い立たせようと試みるも上手くいかず、蝉のぬけがらのような体勢でうずくまっている。
厳しい残暑と効きすぎるクーラーと、燃え尽き症候群と空っぽの財布が、旅ガラスに足かせをかけるのさ。
こんなときは「笑顔」に限る。
6月、函館競馬場で、梅田智之厩舎の西原玲奈調教助手に出会いました。
中央競馬史上6人目の女性騎手として奮闘し、今年2月末に鞭を置いて、第2の人生を歩み始めた彼女。
引退式以来の再会でした。元気そうで嬉しかったな~。
2年の沈黙を破ってグランドオープンした函館競馬場は、西原調教助手が言うように、「外国の競馬場みたい」に生まれ変わっていました。
新設された「ダッグアウトパドック」や「はなみち」は素晴らしかった。
フードコートの「函館麺厨房あじさい」の塩ラーメン、美味かったな~。
7月中旬、韓国・釜山のキョンナム競馬場に遠征しました。
旅の道連れは、高崎競馬で活躍していた元ジョッキーで、現在はリポーターとしてコラムニストとして、あちこちを飛び回っている赤見千尋さんでした。
赤見さんに気づかされたことが、たくさんあったんです。
たとえば、初めてキョンナム競馬場を訪れた赤見さんが、パドックで「なんで、どの馬もタテガミが短いの!?」と呟いたとき、私はハッとしました。
私はキョンナム競馬場に何度も足を運んでいるというのに、ほとんどの馬がメジロライアンばりのモヒカン刈りなことに、ちっとも気づなかなかったんです。
見てるようで、見てなかったんだな・・・って、反省したっけな~。
普段はひとり旅ばかりなので、「途中で喧嘩したらどうしよう」なんて密かに心配してたけど、それはまったくの杞憂でした。というか、めちゃくちゃ楽しかった!
また赤見さんと一緒に旅をしたいな。
“CLUB KEIBA”もよろしいやん。
石田敏徳隊長ひきいる高速千円隊の旅も、楽しそうだもんな~(CLUB KEIBAとはちょっと違う気もするが)。
あんまり楽しそうだから、ライバルに吸収合併されたくなりました(金欠はエスカレートしていく一方だし)。
というわけで、いつか便乗させてください。免許持ってないけど。
8月の頭に、高知競馬場で行われた「夜さ恋フェスティバル」。
夜さ恋ナイターの誕生1周年を盛り上げるべく、武豊騎手と石橋守騎手と岩田康誠騎手が、高知にやってきました。
復帰したばかりの武騎手の笑顔は、輝いていました。
馬券を外して悶絶する武騎手をかいま見て、なんともいえない親近感を覚えました。
私は武騎手の馬券を、あまり買わないのですが――。
武騎手が不在の間は、天才の存在感を、ひしひしと感じていました。
やっぱり、「武豊」がいたほうが、競馬は面白い。
夜さ恋フェスティバルの翌日は、名古屋競馬場で場立ち予想の仕事をしました。
その帰りに、ふと思い立って、オグリキャップの故郷・笠松競馬場に突撃してみました。
笠松競馬場へ行くと必ず立ち寄るのが、「愛馬会」というグッズ売り場。
「愛馬会」を切り盛りしているのは、調教師の奥様方です。
そこには「笠松競馬を盛り上げたい!」という熱い気持ちと、あたたかい笑顔があふれています。
馬券を外した傷心を、奥様方の笑顔に癒してもらいました。
笠松の快速牝馬・ラブミーチャンは、新冠の牧場で休養しているそうです。
しっかり英気を養って、秋競馬を盛り上げてね。
お盆は実家に引きこもっていました。
いやいや、こんなことでは旅打ちライターの名がすたると、札幌競馬場に飛びました。
だけど札幌も暑くて暑くて、へばってしまいました。
札幌記念も最終レースのインディアトロフィーも外してしまって、トボトボ歩いていると・・・。
検量室前で、素敵な笑顔に出会いました。
ホッカイドウ競馬の服部茂史騎手です。
インディアトロフィーでは3歳牝馬・マキノルーチェに跨って逃げを打ちました。
結果は8着だったけど、直線半ばまでは「逃げ切るか? 買っておけばヨカッタ~!」と、ホントにドキドキしましたわ。
服部騎手いわく、「夢を見ました(笑)。今回は輸送で体重が減ってしまったので、慣れてくれれば中央でも結果が出せると思います!」とのこと。
マキノルーチェ、要チェックや~。
服部騎手は、今年の道営リーディングのトップを走っています。
札幌開催は秋まで続きますから、遠征の機会があれば、狙ってみたいと思います。
このままいくと、スーパージョッキーズトライアル(SJT)の北海道代表は、服部騎手かな?
SJTとは、ワールドスーパージョッキーズシリーズの地方競馬代表騎手の座をめぐって、全国各地のリーディングジョッキーがしのぎを削る大一番です。
SJT第1ステージ は、10月4日(月) に盛岡競馬場で、 第2ステージは 10月14日(木) に門別競馬場で行われます。
札幌記念の翌日には、帯広競馬場で「JRAジョッキーDay」を堪能しました。
ベテランも若手も、みんな笑顔だったな~。
写真は、「安藤勝己・横山典弘賞」の直後に撮ったもの。
リユタカラという馬でこのレースを制した大河原和雄騎手&服部義幸調教師と、満面の笑みを浮かべて握手を交わした横山騎手。
横山騎手は、JRAリーディングのトップに立っています。
このまま首位を譲ることなく、初めてのJRAリーディングを獲得するのでしょうか。
最後に笑うのは誰だ。
どうする、どうなる秋競馬!
よし。笑顔パワーで元気百倍。
新潟2歳ステークス&小倉2歳ステークスをばっちり当てて、夏競馬をきっちり締めくくって、秋競馬に突入するぞ~。
そんなこんなで、夏競馬ブログのご愛読、本当にありがとうございました。
どこかの競馬場でお会いできる日を、楽しみにしています!
P.S.
実は、夏競馬ネタが、まだ残っているのであります。
このままお蔵入りさせるのは、もったいないよう。
てなわけで、http://www.keiba.or.jp/column/oaks/diary.cgiに、はみ出しネタをアップしていこうと思います。
よかったらアクセスしてみてくださいませ。