九電川内原子力発電所(薩摩川内市)の3号機増設計画に反対する市民団体が11日、鹿児島市内の公園で総決起集会を開き、天文館地区をデモ行進した。
「川内原発建設反対連絡協議会」(鳥原良子会長)や「川内原発増設反対県共闘会議」(荒川譲議長)などが主催し、約1250人(主催者発表)が集まった。
九電が13年度着工を目指している3号機を巡っては、薩摩川内市議会が賛成陳情を採択した上、岩切秀雄・同市長も容認を表明。県議会も9月定例会で陳情を採決する見通しで、伊藤祐一郎知事の意見表明に注目が集まっている。
集会で壇上に立った荒川議長は「将来の電力需給のひっ迫が増設の最大の理由だが、需要見通しは下がることが分かっている。危険な原発に頼らず、再生可能エネルギーに転換していこう」と呼びかけた。鳥原会長も「未来の子どもたちのために明るい社会を約束しよう」と訴えた。
集会終了後は「増設はいらないぞ」などとシュプレヒコールをあげながら、市街地をデモ行進した。【村尾哲】
毎日新聞 2010年9月12日 地方版