口蹄疫被害が集中した宮崎県川南町で25日、町内で殺処分された牛や豚約17万頭の慰霊祭が開かれ、被害農家代表の江藤和利さん(66)が「犠牲になった命に報いるためのわたしたちの使命は、畜産と地域の復興。全国で最も安全、安心な産地づくりを進めたい」と追悼の言葉を述べた。
慰霊祭には、東国原英夫知事や農家ら約450人が参加。町役場近くの広場に設置された慰霊碑に菊の花を供え、全員で黙とうした。
口蹄疫問題で宮崎県は、ウイルスを無害化するために進めてきたふん尿の堆肥化処理がすべて終わったとして、8月27日に終息を宣言。川南町など被害が集中した県東部5町は、11月1日の経営再開を目指している。