口てい疫が発生した際、各都道府県が移動制限区域や消毒ポイントの設定など、必要な対策を適切に取れるかどうか検証する全国一斉の初めての訓練が行われました。
この訓練は、宮崎県での口てい疫の発生を受けて、各都道府県レベルで発生に備えた防疫態勢が整っているかどうかを確認するため、農林水産省が全国一斉で初めて実施したものです。訓練は各都道府県ごとに、実在する1か所の農場で口てい疫が発生したという想定で行われ、24日午前10時に農林水産省から各都道府県の担当者に一斉にメールが送信されました。口てい疫の発生が確認された場合、感染を拡大させないため、初動での対応が重要で、連絡を受けた各都道府県では、発生農場で何頭の家畜が飼育されているかや、移動制限区域内の農場の数、それに消毒ポイントの配置など、防疫対策に必要な情報を農林水産省に報告することになっています。農林水産省では、来年以降も年に1回、こうした訓練を実施することにしており、訓練で得られた結果を検証して国内の防疫態勢の強化につなげたいとしています。