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【武田修宏の直言】
古巣であるJ2の東京VがJリーグ主導で再建を目指している。早くJ1に戻ってきてほしいと願っているが、一方で複雑な思いもある。なぜなら私は、東京Vの旧経営陣から激しく批判されていたからだ。理由は「チーム再建に協力しないから」というもので、彼らは私の兄にまで連絡を入れ、糾弾した。
確かに私は当時、協力をしなかった。それは旧経営陣の中途半端な方針に、どうしても納得できなかったからだ。東京Vの再建を掲げながら、具体的なプランは見えないし、何をしたいのかも分からない。
「イベントに来てくれ」とか「スポンサーの集まりに顔を出してくれ」と要請ばかりだった。
個人的には再建に協力するからには結果を出さないといけないと考えていた。ただあいまいな方針では「無理」なので、すべてのオファーを断った。結局、私が思ったとおりに赤字は増え、経営陣も交代。やはり再建するには、きちんとしたプランが必要と再認識した。
私は東京Vが輩出した著名なOBの意見を集約し、経営陣とともに将来の方向性を導き出すことが必要ではないかと考えている。評議会みたいな場を持ち、クラブ側と一緒に意見を出し合う。そこで集約された方針に納得できれば、ラモス瑠偉さんをはじめとしたOB陣も協力し、サポートするだろう。
チームは誰のものか。クラブを経営する方にはOBも応援できるビジョンを打ち出してほしい。
【武田修宏:たけだ のぶひろ】
1967年5月10日生まれ。静岡県出身。幼少期から「天才少年」と呼ばれたストライカー。名門・清水東(静岡)から86年に読売クラブ(現東京Ⅴ)入り。ルーキーながら11得点を上げ、リーグⅤに貢献し、MVPにも選出された。Jリーグ発足後はV川崎や磐田、京都、千葉などでプレー。00年には南米パラグアイのルケーニョに移籍。01年に東京Ⅴに復帰し、同シーズンで現役引退した。
Jリーグ通算は94得点。JSL時代も含めれば152得点を挙げた。87年に日本代表に選出。93年アメリカW杯アジア最終予選でドーハの悲劇を経験した。
http://sports.horipro.co.jp/takeda/
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