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【中国人船長釈放】「このままでは戦争」「下手に出るとナメられる」中国人観光客の街は (1/2ページ)
このニュースのトピックス:領土問題
沖縄・尖閣諸島付近で起きた漁船衝突事件で、釈放された中国漁船長が帰国した25日、東京・秋葉原の電気街や池袋の“チャイナタウン”など中国人が多く集まる場所はふだん通りのにぎわい。こじれる一方の日中関係を横目に買い物に励む中国人観光客と、迎える日本人店員らに聞いた。
秋葉原電気街
日本人向けと中国人向けの店の棲み分けが進んだ秋葉原電気街。この日も「免税」と書かれた派手な看板の中国人向けの店にはツアー客を乗せた大小のバスがひっきりなしに横づけし、両手に買い物袋を下げた中国人客が往来していた。
免税店の中国人店員の男性(33)は「事件の影響は全然ない。客の大半が中国人。きょうも朝から炊飯器が18台売れた。ニュースで騒いでいる中国人はほんの一部ではないか」。
家電量販店の中国人店員(26)は「中国人客から『日本人に殴られたりしていないか』と聞かれたがそんなことはない」。並んで接客中の日本人店員(29)と「影響はないです」と口をそろえた。
上海から旅行に来た中国人会社員の女性(33)は紙袋を抱え「日本と中国はなぜすぐこうなってしまうのか。このままでは戦争になってしまう。それは誰も望んでいない」。家族3人で旅行に来た女子大生(20)は「中国と日本のどちらが悪いかでなく歩み寄ることが大切だ。日本政府はもう少し早く船長を解放し、話し合いで解決できなかったのか」と話した。