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「体調問題なく元気」拘束フジタ社員、大使館職員と面会
【北京=川越一】中国政府による拘束から4日目にして日本大使館職員との面会がかなった準大手ゼネコン、フジタ(東京都渋谷区)の社員。4人はいずれも、「体調などに問題はなく、元気だ」「元気である旨を家族に伝えてほしい」などと話したという。
現地からの情報によると、面会に赴いた日本大使館職員は宿泊施設近くの高速道路のインターチェンジ出口付近で中国側関係者と合流した後、25日午後3時15分(日本時間同4時15分)から約1時間15分にわたって4人から、健康状態や拘束された際の状況などについて情報収集した。
4人は取り調べのため当局が指定した場所に留め置かれ、外部との接触や通信が制限される「居住監視」を受けており、中国側による事情聴取が続いている。
拘束時および事情聴取の際に暴力を加えられたことはなく、睡眠も食事も十分にとれているという。
中国では、明確な標識や境界線のない軍事施設が多く、誤って入った外国人の身柄拘束がしばしば起こるが、罰金を支払えば釈放されることがほとんど。同大使館は中国側に対し、人道的な取り扱いと法律に基づいた適切な手続きが確保されるよう要請した。
一方、4人が拘束されたとみられる石家荘市内の軍事施設近くでは警察が検問を実施。一般車両が施設に近づけないよう警備している。また同市内で取材している日本のメディアには地元の公安当局者とみられる男性の監視がついているという。
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フジタは25日夜、「無事が確認できて安堵(あんど)しています。家族の皆さんへ早速この情報をお伝えしたところ、大変喜んでおられました。一日も早く解決されることを望んでおります」とするコメントを出した。