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【芸能・社会】NHK『火の魚』がイタリア賞 『ハゲタカ』以来3年ぶり快挙!2010年9月25日 紙面から
NHKドラマ「火の魚」が24日、イタリアのトリノで開かれていたテレビ・ラジオ放送番組の国際コンクール「第62回イタリア賞」で、テレビ単発ドラマおよびミニシリーズドラマ部門の最優秀賞「イタリア賞」を受賞した。授賞式は現地時間24日夜(日本時間25日)に行われる。 2009年7月の初放送以来、大きな反響と数々の賞を受賞してきたドラマに、また1つ大きな栄冠が加わった。「イタリア賞」は世界で最も古く権威ある放送番組国際コンクールの1つ。受賞理由について同賞の審査グループは「まさに映像化された詩であり、番組を見た後、長く心に響く細工が数多く施されている。生と死を見つめる詩的かつ普遍的なすばらしい作品」などと絶賛している。 「火の魚」はNHK広島放送局が制作。島に引きこもる偏屈な老作家(原田芳雄)と、がんに侵された女性編集者(尾野真千子)との心の交流を描いた。昨年12月には文化庁芸術祭大賞を受賞、今年6月にはモンテカルロ・テレビ祭でも最高賞のゴールドニンフ賞を受賞している。 NHKがテレビドラマ部門でイタリア賞を受賞するのは、07年に「ハゲタカ」が27年ぶりに受賞して以来、3年ぶり。今年のイタリア賞には世界34カ国から計203作品が応募。「テレビ」「ラジオ」「ウェブ」の各部門で審査が行われた。 ◆原田&尾野も大喜び受賞の知らせに原田芳雄は、「この先この作品が、思わぬところで、思わぬ人々の目に触れる機会が、たくさんありますように願っています」とコメント。尾野真千子も「私の大好きな国イタリアで、受賞できたことすごくうれしく思います。これからも、このドラマのような大切なメッセージを伝えていけるようにがんばりたいと思います」と喜びの声を寄せた。 黒崎博ディレクターは、「瀬戸内の小さな島の物語が、世界的な賞をいただいたことに驚いています。こうして世界中の人に見ていただくことで、作品が一層深まっていくのだと感じています」と話した。
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