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【格闘技】ゴング前から早くも遺恨バトル きょう大毅VS坂田2010年9月25日 紙面から
ゴング前から遺恨が爆発した。WBA世界フライ級王者亀田大毅と元同級王者坂田健史のタイトルマッチの調印式と計量が24日、東京都内で行われた。調印式で坂田が所属する協栄ジムの金平桂一郎会長が「五十嵐前会長がホテルで(試合の立会人)アラン・キム氏と接触した」と仰天発言。亀田ジムの嶋聡マネジャーは「ロビーであいさつしただけ。1分も話してない」と怒りの表情でまくし立てた。元同門で係争にまで発展した協栄ジムと亀田家。試合前日から超ピリピリムードだ。 金平会長が開始のゴングを鳴らした。調印式の冒頭で不信感たっぷりに先制パンチを放った。 金平会長「昨日(亀田ジムの)五十嵐前会長がホテルで(立会人)アラン・キム氏と接触した、と報告を受けた。吉井会長の指示ですか?」 吉井会長「初耳です」 終了間際、亀田ジムの嶋マネジャーがマイクを握り、怒りの表情で“疑惑”を否定。舌戦はさらにヒートアップする。 嶋マネジャー「私もその場にいた。五十嵐は(メキシコ人)トレーナーを(空港から)ホテルにチェックインさせて、ロビーにいたキム氏にあいさつしただけ。誤解を招かないように!」 金平会長「じゃあー、いいですか。(JBC)安河内事務局長に聞きます。ライセンス停止中の人間(五十嵐氏)がそのようなことをしていいのですか」 ライセンス無期限停止処分中の五十嵐前会長がボクシングに携わることの是非を問いただした。 計量後、安河内事務局長は「あいさつ、空港の送り迎えだけなら、ルール上問題ない。ただ、疑念、疑惑を持たれないよう亀田側に話したい」と見解を述べた。中立の立場であるキム氏は「他意はない。以前から知っているので、あいさつした。誤解される行為なら申し訳ない」と謝罪した。 計量は大毅、坂田ともに一発でパスし、戦闘モードだ。5年越しの場外バトルはもう終わり。あとはリングで決着をつけるだけ。午後7時40分運命のゴングが鳴る。 (森合正範)
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