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【サッカー】

史上初 東大出身Jリーガー誕生

2010年9月25日 紙面から

J史上初の東大出身Jリーガーとなることが決まったFW久木田紳吾=東京大学本郷キャンパスで

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 J2岡山は24日、東京大ア式蹴球部に所属するFW久木田紳吾(22)が来季新加入選手として内定したと発表した。東大サッカー部出身のJリーガーは初めて。同時に、日本サッカー協会の特別指定選手の承認を受け、今季の試合出場も可能になった。

 「うれしいのひと言です」。久木田はプロ入りを素直に喜んだ。熊本高から東京大学工学部に現役合格し、入学式で福島智教授からの「誰も挑戦したことがないことに挑戦することに意味がある」との祝辞に感化され、プロ入りを希望。東大で都市計画を勉強する一方、2008年の東京Vを皮切りに熊本、水戸、鹿島の練習参加で自信を深めた。卒論のテーマを「Jクラブのホームタウン作りの現状と課題」に定め、大学院進学の受験料支払い直後の7月、パソコン持参で岡山の練習に参加。ホテルで勉強を続け、2週間の練習参加でプロからのオファーを勝ち取った。

 「大学院に進めば、国交省とかへ行ったと思うが、デスクワークには興味がなかった。両親は認めてくれましたが、複雑だったと思います」と、初志を貫徹し、プロ入りを決断。岡山合流は11月の予定だが、「一日でも早く試合に出て、クラブの目標のJ1昇格を果たしたい」と、史上初の東大Jリーガーの夢は膨らむ。

 

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